no.189

ÑU(ヌー)SPAIN

ごきげんよう!

今回はヌー!
私のLP・CDコレクション中、唯一のスペインのバンド。

非英語圏ロックに手を出し始めた、
その割と早い段階で買いました。
キングレコードの
『ヨーロピアン・ロック・コレクション』シリーズで、
CDの帯に書かれている文言だけを頼りに入手。

そのデビュー・アルバムがこちら!

・Cuentos de Ayer y de Hoy(1978/1st/国内CD)

好き度★★★★
邦題は『落日の貴族』。

デビュー時のメンバーは
・Jose Carlos Molina(vo,key,flute,etc)
・Jose M.Garcia(g)
・Jorge Calvo(b)
・Jean Francois Andre(violin,etc)
・Enrique Ballesteros(ds)
の5人。
難しいので読み方は割愛させて頂きます(笑)

本作の音楽性をキーワードで表すなら、
ダーク&ヘヴィ・シンフォニック・プログレ
といったところでしょうか。

そこへ、’78年という時代性もあってか、
来るべき世界的ヘヴィ・メタル・ブームを予感させる
ギターが鳴り響く。

そう言えば、’80年代に入りスペインでも
ヘヴィ・メタルが活況だったと聞いたことがある。
当時、バロン・ロッホというバンドのアルバムが
リアルタイムで日本でもリリースされた事を思い出した。
もしかしてこのヌーも、そういったシーンを
支えるバンドの一つだったのかもしれない。

基本的にメロトロン等のキーボード類に
フルートやバイオリンをフィーチャーした
シンフォニック・プログレだが
①「Profecia(予言)」や②「Preparan(晩餐の夜)」
などは相当にダークな曲調だ。
そこにメタリックなギター、
そしてかなり演劇がかった、邪悪な感じすらする
ヴォーカルが入り、独特の世界観を作り上げる。

演奏もかなり激しいが、上手いバンドだと思います。

そうかと思えば③「Algunos Musicos Fueron Nosotros
(我々の音楽の法典)」のような
軽快ロックンロール系もあるし、
⑤「El Juglar(奇術師)」は
アコースティックギターで始まり徐々に盛り上げていく
叙情的ロックの王道スタイルと、
曲のバリエーションも豊富。

ラストの⑥「Paraiso De Flautas(フルートの天国)」は
プログレ・ファン大満足のドラマチックな大作。

CDの帯にもあるように、よくブラック・サバスや
キング・クリムゾンが引き合いに出される事が多いみたい。
まあ「っぽい」と思うかどうかは人それぞれ
(私はあんまり思わなかった)だけど、
取っ掛かりとしてはわかりやすいかも。
あと、ジェスロ・タルなんかも
ちょっと近いかな?と思ったり…

そんなこんな、
曲も非常にイイし、演奏のレベルも高い快作です!

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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おざきゆうすけン家の棚no.189 ÑU

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