no.194
PARZIVAL(パルツィヴァル)GERMANY
ごきげんいかが?
今回はドイツのプログレッシブ・ロック・バンド、
パルツィヴァルをご紹介いたします。
実はこのバンドについてはほとんど何も知らないのです。
このCDは、妻から誕生日かクリスマスに
プレゼントとしていただいたもの。
ただでさえマニアックなプログレ/ヨーロピアン・ロック
の中でもマイナーなバンドだったようです。
とりあえず、
1970年ドイツはブレーメンで結成。
基本、フォーキーな曲調に古楽、バロック音楽の
エッセンスを加えたような音楽性。
楽器もバイオリン、チェロ、フルートといったものが
ふんだんに使用されている。
しかしドラム、ベースは意外に力強く、
曲によってはファンキーだったりする。
そのアルバムがこちら!
・Barock(1973/2nd/輸入CD)
好き度★★★★☆
タイトルはバロック音楽のbaroqueとrockを
掛け合わせた造語。
国内盤も発売されているみたいなので、
そんなにマイナーじゃないのかも?
ジャケット写真がイイじゃないですか!
ロマ?(ヨーロッパの移動型民族のこと。
かつては”ジプシー”と言っていたが、
現在では差別的な意味合いが含まれるため
使われなくなってきているらしい)
のような衣装に身を包む人、踊ってる人ありで
世界観を伝えているような、いないような。
”おぉ、気合い入っとんな”というのは伝わる。
サウンドは前述の通り、
基本的にはフォーキー、牧歌的な曲調に
古楽、バロックなどクラシック音楽のカラーを付け足し、
メロトロン等も使いシンフォニック・ロックに仕上げている。
歌詞は英語なのでヨーロッパ(非英語圏)感は薄い。
それにしても私の持っているバージョンは変わった造りで
アルバム本編は8曲なのだが、
何故か1曲目にいきなりボーナストラックが入ってる。
なんなの?(笑)
そのボートラである①「Souls Married To The Wind」は
サビがどことなくママス&パパスを思わせる。
本編に先んじてでも聴かせたかったのかな?
本編の中では長尺の③「Black Train」が好きです。
ギターのアルペジオと、ファンキーで力強いリズム隊が
かっこいい!
バイオリン、フルートもいい味。
アルバム終盤は一気にプログレ感が増す。
リズムが賑やかな⑧「Thought」、
ラストの大作⑨「Paradise」はダークな曲調に
民族音楽的メロディをプラスした
シンフォニック・プログレ。
そして⑩、⑪は再びボーナストラック。
⑩「Party Bird」はイギリスのフォレストにも
通じるヴォーカル・ハーモニーを持つ曲。
本作制作時のメンバーは
・Lothar Siems(g,vo)
・Walter Quintus(key,violin)
・Thomas Olivier(ds,vo)
・Walter von Seydlitz(cello)
・Matthias Müller-Menckens(key,flute)
・Harald Konietzko(b,vo)
の6人。読み方がわかりません…(泣)
ともあれ、素朴系フォーク・プログレが好きな人なら
かなり楽しめる一枚と言えるんじゃないでしょうか。
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!
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