no.196
PAVLOV’S DOG(パブロフズ・ドッグ)U.S.A.
ごきげんいかが?
11月最初の投稿はアメリカのプログレ、
パブロフズ・ドッグです!
アメリカのプログレというと、
その多くがイギリスのプログレに影響を受けてから
結成、活動している事が多く、
大概イギリス発よりも数年遅くデビューしている。
このパブロフズ・ドッグも例外ではなく
’72年頃に前身バンドが結成、
’75年にアルバム・デビューを果たした。
メンバーは
David Surkamp(デイヴィッド・サーカンプ)vo,g
Steve Scorfina(スティーヴ・スコルフィナ)g
Doug Rayburn(ダグ・レイバーン)key,flute
David Hamilton(デイヴィッド・ハミルトン)key
Rick Stockton(リック・ストックトン)b
Siegfried Carver(ジークフリード・カルヴァー)violin
Mike Safron(マイク・サフロン)ds
の7人からなる大所帯。
4大アメリカン・プログレ・ハード
(カンサス、スティクス、ジャーニー、ボストンが通説)
ほどではないが、ここ日本でも
そこそこの知名度がある。
産業ロックと揶揄される事の多い4大バンドよりも
音楽的にマニアック度は高いかも。
私は1stしか持ってません。それがこちら!
・Pampered Menial(1975/1st/国内LP)
好き度★★★★☆
邦題は『禁じられた掟』。
なんか、全然聴き込んでなかったもので
ほとんど初めて聴くに近い状態でしたが、
結構好きかも!
とにかく、バンドの創始者である
デイヴィッド・サーカンプのヴォーカルが強烈に個性的!
超絶ハイトーンに物凄いビブラートをかける歌唱法は
ダメな人はダメだろうなと思います。
一瞬、RUSHのゲディ・リーを彷彿とさせるが、
印象はこちらの方が強烈。
ヴォーカルに馴染めない方は無理かもしれないけど、
聴き進めていくといかにも英国産プログレに
影響を受けたと思われるような
ダークな、とまでは言わないまでも
湿り気のある楽曲が並ぶ。
ハード・ロックっぽい場面も少なくないが、
それはプログレ・ハード勢の
いかにもアメリカ的な曲調とは一線を画す。
ツイン・キーボードにヴァイオリン、フルート等も使い、
多彩なアレンジを聴かせるが
過度に音をぶ厚くはしていない。
ブリティッシュ・トラッドを思わせる
短いインスト⑧「Preludin(序曲)」からラストの⑨
「Of Once And Future Kings(すべての王のなかで)」
への流れはなかなかですよ。
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!
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