no.192

OZZY OSBOURNE(オジー・オズボーン)U.K.

ごきげんよう!

さあ、オジーです!
泣く子も黙るメタル界の帝王。
ブラック・サバスのヴォーカルとして、
またソロでもメタルのマスターピースといえる作品を
数多く生み出してきた。

しかしその帝王も今年7月、
ブラック・サバスの20年ぶりのオリジナル・メンバーでの
ライブを終えたそのわずか2週間後に亡くなるという
劇的な最期を迎えられました。享年76。

ニュースをきいたときは私も驚きましたね~
先のサバス再結成ライブ直前、
笑顔でメンバーたちと写真に収まった姿からは
信じられなかったですね。

さてちょっと脱線しますが…
私のCD、LPの棚は左上からA→Zに並べてあります。
そして、バンドメンバーのソロ作は
バンドの隣に置いてあります。
例えばポール・マッカートニーはビートルズの後、
ロバート・プラントはレッドツェッペリンの後、
といった具合に。

ならばオジーもブラック・サバスの後に置いてある
はずなのに何故か単独で「O」のコーナーにある。

ウチはショップではないので誰をどこに置こうが
別に誰にも迷惑はかけないのだが、
それにしてもなんで?

…そうだ。サバスよりも先にオジーを買ったからだ!
今も克明に思い出せるが、
初めてオジーのアルバムを買ったのは
中学一年の時。

当時、HR/HMに目覚めたが知識がない私は、
近所のレコード屋さんに通い、
店員のロック好きのお兄さんにいろいろ
おすすめしてもらっていました。
オジーの1stソロ作もそのうちの一枚。
家に帰って聴いていた、部屋の情景をハッキリ思い出せる。
そこには中一までしか住んでいなかったのだ。

当時、まだわずかな数だった私のコレクション。
その順番が今でもそのままになっているのです。

まあ、オジーほどソロでも多くの作品を出してる人なら
単独でコーナーがあっても全く不思議じゃないが、
私は最初の2枚しか持ってません💦

では軌道修正してアルバム紹介と行きましょう!

・Blizzard of Ozz(1980/1st/国内LP)

好き度★★★★
邦題は『ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説』。
ソロ名義ではあるが固定メンバーによる
バンド形態で制作されている。

メンバーは
・Ozzy Osbourne(オジー・オズボーン)vo
・Randy Rhoads(ランディ・ローズ)g
・Bob Daisley(ボブ・ディズリー)b
・Lee Kerslake(リー・カースレイク)ds
の4人。

当時の紹介文などでは、「ブリザード・オブ・オズ」が
バンド名であるかのような記述が結構あるが
これはあながち間違いでもなく、
ウィキ〇ディアによれば
契約上の問題やプロモーション戦略上
最終的にクレジットしなかった、という事らしい。

ベースのボブ・ディズリーは元レインボー、
オジーとの仕事の後は数々のアーティストの
プロジェクトに参加した名ベーシスト。

ドラムのリー・カースレイクは長年、
ユーライア・ヒープのリズムを支えてきた。

もちろん主役はオジーなのだが、
それと共にダブル主役を張るくらいの
大活躍を見せるのがギターのランディ・ローズだ。

ランディ・ローズは、日本でのみ
レコード・デビューしていた
クワイエット・ライオットというアメリカのバンドの
ギタリストだったが、当時は目立った存在ではなかった。

しかし本作での実に華麗なプレイで一躍、
大きな注目を集める事になった。

特段、新しい事をしているわけではなく、
プレイスタイルとしてはごくごくオーソドックスなもの。
しかし何というか、聴かせるツボを知っている、
とでも言えばいいんですかね、やることなすこと
バッチリとハマっていて聴く者の
痒い所に手が届くようなプレイを聴かせた。

また、他の同時代のヘヴィ・メタル・バンドの
ギターサウンドとは一線を画す、
図太い音色も改めて聴き返すと感じさせる。

金髪のイケメン美青年というルックスもあり
人気急上昇だったが、このわずか2年後、
飛行機事故により25歳の若さで死去するという
悲劇的な最期を遂げた事により
伝説的存在となってしまった。

アルバムの内容としては、
こりゃあ売れるわ、といった印象。
HR/HMの世界でオジーが培ってきたものと
ポップ性をぎゅっと凝縮させたような作風。

ダークな面を残しつつも聴きやすい。
かと言ってコマーシャルになり過ぎてもいない。
どっちつかずな中途半端さもない。

このアルバムの世界観を一発で伝える
①「I Don’t Know」、
広く一般にアピールする②「Crazy Train」、
クラシカルなフレーズを多用して
ヨーロッパ的ダーク感を分かりやすく表現した
⑥「Mr. Crowley(死の番人)」、
⑧「Revelation(天の黙示)」…

今やメタルのスタンダード・ナンバーとも言える
名曲たちがズラリと並ぶ。
全米アルバムチャート21位まで上昇した。

45年前の作品だけあって何度も再発されているが
2002年リマスター版では、
ドラムとベースが差し替えられた。
最新のヴァージョンでは元に戻されている。

・Diary of a Madman(1981/2nd/国内CD)

好き度★★★★
ベースにルディ・サーゾ、
ドラムにトミー・アルドリッジがクレジットされ、
内ジャケット写真にも写っているが、
制作メンバーは前作と同じ4人で、
サーゾ、アルドリッジはプレイしていない。

ちなみにルディ・サーゾとランディ・ローズは
クワイエット・ライオットで一緒だった仲。

本作もまた2002年リマスター版では
リズム隊がそっくり差し替えられているが、
この辺のメンバーのゴタゴタに端を発する
訴訟問題に対応する処置だったらしい。

肝心の内容の方は、
前作での完成された世界観から一転、
随分と渋い方向へ、また凝縮より拡散へと向かったなぁ
というのが私の印象。

オープニングの①「Over the Mountain」は
前作のイメージそのままだが、
ややアーシーな②「Flying High Again」、
プログレ的展開を見せる③「You Can’t Kill Rock and Roll」
など、前作ではあまり無いタイプの曲が続き
オヤっとさせられる。

それぞれの曲はイイと思うが、
やや全体像を掴みづらい感があるかな?
という気がしました。

本作も中学生くらいの時に聴いていれば
また違っていたかも知れないが…

というのは、本作を買ったのはごく最近のことなのです。
2021年だったか、ランディ・ローズの
ドキュメンタリー映画が公開され、
それを見に行って改めて氏に追悼の意を表すつもりで
買いました。

映画の方は、遺族やオジーに承認を得ないまま
公開されたらしく、そのせいか
オジー時代の音源は全く流れなかった。
むしろ「ヒストリー・オブ・クワイエット・ライオット」
といった趣の方が強かったです。

本作リリース後、
前述のとおりランディは事故により他界。

カースレイクはユーライア・ヒープに復帰、
ディズリーも行動を共にし、ヒープへ加入。

オジーはこの後、ブラッド・ギルス、
ジェイク・E・リー、ザック・ワイルドといった
名ギタリストたちを迎え、
メタル界の帝王として活躍し続けた。

今ごろ、向こうでランディと良い再会を
果たしているといいなぁ…合掌。

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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おざきゆうすけン家の棚no.192 OZZY OSBOURNE

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