no.171

METALLICA(メタリカ)U.S.A

どもー
先月は1枚しか持っていないアーティストが多くて
たくさん投稿出来たのですが
今月は初頭ちょっと忙しかったこともあり
初投稿です。

さて今回はメタリカ!
メタリカと言えば、最も有名なスラッシュ・メタル・バンド。
また、ジャンルの枠を超えて世界中で愛されている
ロック・バンドでもある。

ヘヴィメタル・ムーヴメントが成熟してくると、
メタルの中でも細分化が起こる。
その中でも早くに盛り上がりを見せたスラッシュメタル。
そのスラッシュの超・代表格がメタリカと
言ってもいいでしょう。

デビュー時のメンバーは
・James Hetfield(ジェイムズ・ヘットフィールド)g,vo
・Kirk Hammett(カーク・ハメット)g
・Cliff Burton(クリフ・バートン)b
・Lars Ulrich(ラーズ・ウルリッヒ)ds

スラッシュ・メタルの特徴等はウィ〇ペディア等が
詳しいのでそちらをご覧いただくといいでしょう
(私は詳しくないからね)。

私はメタルっていうと、
ジューダス・プリーストとアイアン・メイデン
ぐらいしか沢山聴き込んだバンドって無いんですが、
メタリカは意外にいっぱい持ってるな。

しかし実は5枚持っているうち、
自分で買ったのは4、5作目だけ。
あとは頂き物なんですよね。

当時、もう30歳は過ぎていただろうか、
職場の同僚から、「知人がレコードを大量に
処分したがっているんだけど、
この中から欲しいものない?」とリストを渡された。
ほんとは他に欲しいものがあったのだが
それは既に先約が決まっており、
じゃあ一応もらっとくか…くらいの気持ちで
メタリカの初期3作とボン・ジョヴィの1~4作目を
いただいた。

※余談だが「B」の項でボン・ジョヴィを
紹介しなかったのは、妻にあげたから。
良作だと思うけどね。
相変わらずウチにはあるのだが所有者が
変わったという事。

その頃はもう、メタルを新たに掘り下げて聴こうという
意欲はほとんどなく、いただいたものも
一回は聴いたけどあとは棚にしまいっぱなし…
という状況で今回何年ぶりかも分からないくらい
久々に聴いてみました。

ではアルバム紹介です!

・Kill ‘Em All(1983/1st/国内LP)

好き度★★★☆☆
デビュー・アルバム。
『血染めの鉄鎚(ハンマー)』という邦題が付いていた。
原題も『皆殺しにしろ』?物騒なタイトル…
ジャケットも怖いんだけど(笑)

当時はスラッシュ・メタルという言葉もまだ
無かったのではないだろうか。
音楽性も、スラッシュというよりも
NWOBHM(ニュー・ウェーブ・オブ・ブリティッシュ・
ヘヴィ・メタル)的なものだ。

ところで、本作を聴いていて思ったのが、
「いつ聴くかって大事」という事。

私は、自分自身の好みは増えることはあっても
変わることは無いと思っています。
ヘヴィメタルにしても、好きで聴いていたものは
今でも好きだ。

しかし本作を頂いた時も、そして今も、
すでに’70年代ロックの方に心は大きく傾いており、
聴いた事のないメタルを新たに聴こうという意欲は
ほぼ無い。

そういう時に聴いても、全然嫌いではないが
正直心を奪われることは無かった。
もっとメタルに興味があった10代の頃に
出会っていれば、もっと違う印象を持った事だろう。

だから”いつ聴くかって大事”と思ったのでした。
…この時は。

・Ride the Lightning(1984/2nd/国内LP)

好き度★★★☆☆
パワー&スピードに加えて複雑な構成や劇的な展開など
プログレッシブな作風が表れ始めた2作目。

B-③「Creeping Death」のリフが
“ザ・ヘヴィ・メタル”って感じでカッコイイ。

・Master of Puppets(1986/3rd/輸入LP)

好き度★★★☆☆
全米29位を記録した出世作。
スラッシュ・メタルといえば本作のオープニング、
①「Battery」を思い浮かべる人も多いのではないか。
超高速リフとツイン・バスドラムの嵐。
凄まじい演奏だ。

一方で曲の複雑化はより進行し、
長尺の曲が増えた。

なお、オリジナル・ベーシストのクリフ・バートンは
’86年9月、交通事故により惜しくも他界。
後任にJason Newsted(ジェイソン・ニューステッド)
が加入。

・…And Justice For All(1988/4th/国内LP)

好き度★★★★
邦題は『メタル・ジャスティス』。
前作を上回る全米6位を記録。

本作は発売後すぐに買った。
テレビやラジオでメタリカの曲を耳にする機会が増え、
独特のザクザクとしたギター・リフに興味があったから。

期待通りのカッコいいリフのオンパレード!
スラッシュ・メタルの特徴でもある、
半音移動を多用したリフが満載。

異なるリフのパターンを次々に繋げていく、
複雑でプログレッシブな大作主義はここに極まった感じで、
ほとんどが長尺の曲となり
LPでは1枚に収まり切らず2枚組でのリリースとなった。

映画『ジョニーは戦場へ行った』のシーンを
インサートしたPVが作られたB-②「One」も
大いに話題となった。

社会的なテーマを扱った曲が多いせいか、
全体的に暗く、緊張感が漂う。

過去に聴き込んでいるため、
今回聴き直してもやっぱりイイ。
しかし本作を語る上で避けて通れないのが
“音質”のこと。

ほとんどベースが聴き取れない上、
バスドラムも”ベチッ”という、
ビーターとヘッドの衝突音だけを抽出したかのような
他では聴いた事のない音色。
これはどうしても好みが分かれるところだろう。
※ビーターとは、ペダルを踏むことで振り下ろされる
バスドラムを叩くための棒。
ヘッドとはドラムに張られた皮のこと。

何故このようなミキシングになったのか、
文献を読んでも未だ謎が多いようだ。

・Metallica(1991/5th/輸入CD)

好き度★★★★★
通称『ブラック・アルバム』。

これも自分で購入したが、リリースからだいぶ
年月が経ってからのこと。
収録曲①「Enter Sandman」や④「The Unforgiven」が
カッコよかったよなー、と前々から思っていたが
中古で安く売ってたのを見つけたので。
きっと沢山売れた分、中古市場にも多く出回ったのだろう。

元々好きな曲が入ってはいたが、
当時はもうそんなにメタルを積極的に聴こうという
意欲は無い時期で、買って数回は聴いたけど
聴き込んではいなかった。

だから、1st『Kill ‘Em All』で書いた、
“いつ聴くかって大事”という事をまた思うんだろうなと
思っていたのだが…

その予想は完全に覆されました!
全曲が名曲と言っていいほどの出来栄え。

作風で言えば、前作までの大作主義は後退し、
割とコンパクトな曲が並ぶがそれは単に
ポップ化したとかいう事ではない。

かつて”売り”であったパワー、スピードといった要素とは
逆をいくようなスローな曲が多く、
また極端なダウン・チューニングを使うなど、
ヘヴィーさが過去にないほど強調されている。

結果、それが一般大衆に聴きやすいと映ったか、
本作は世界各国で1位を獲るなど空前のヒット。
メタリカは名実共にトップ・バンドの仲間入りをし、
以後リリースしたアルバムもほとんどが
全米をはじめ各国で1位を獲得している。
音楽性はその時代ごとに変化させているようだ。

…本作を聴いて、”いつ聴くか”ではなく、
“その作品が自分に合っているかどうか”
なのかなぁ?と思ったりしました。
まあ別に答えが出なくてもいいんだけどね。

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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おざきゆうすけン家の棚no.171 METALLICA

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