2度目の緊急事態宣言ですね。
つらい日々が続きますが何とか
前を向いていきましょう!
このブログも続けていきます!
さて49回目は・・・
CAPTAIN BEYOND (キャプテン・ビヨンド)U.S.A.
今回は、B級といわれながらも、
ハード・ロック史上に残る名盤との誉れ高い
1stアルバムで有名なこのバンドです。
キャプテン・ビヨンドは、
元ディープ・パープルの
・Rod Evans(ロッド・エヴァンス)vo,
元アイアン・バタフライの
・Larry “Rhino” Rheinhardt(ラリー・リノ・ラインハルト)g、
・Lee Dorman(リー・ドーマン)b、
ジョニー・ウィンターと一緒に演奏していた
・Bobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)ds、
らによって結成されました。
それまでに実績のあるメンバーたちで構成された、
いわゆる”スーパーグループ”のひとつ。
しかし安定した長い活動が出来ずそのことが
今ひとつB級感が漂う原因かもしれません。
多分高校生の頃だったでしょうか。
レコード店でたまに見かける1stアルバムの
国内盤新品に掛かっている帯の
「ハード・ロック史上に残る名盤」という
うたい文句に釣られて買ったのが出会いですが、
ぶっ飛びましたね!
ディープ・パープルやレッド・ツェッペリンなどを
通ってから聴いたのですが、それらと比べても
遜色ないと思いました。
そんな1stからご紹介しましょう!
・Captain Beyond(1972/1st/国内CD、LP)
好き度★★★★★
のっけから5拍子の、ノレないけど引きつけられるイントロ。
①「Dancing Madly Backwards(過去への乱舞)」から
③「Myopic Void(近視空間)」までメドレーとなっていて、
変拍子から一気に加速したり、幻想的なスライドギター
のパートを挟んだりする展開は見事!
アルバム全体を通しても変拍子を多用した
徹頭徹尾ハードな演奏で息もつかせず一気に
最後まで聴かせるが、アナログではB面にあたる後半では、
アコースティックギターも効果的に使われます。
サウンド的には、ドラムのボビー・コールドウェルの
存在感がとても大きいと思います。
手数が多くてパワフルかつシャープ、
怒涛のように叩き込むドラミングは圧巻!
この1stでは全曲がこのボビー・コールドウェルと
ロッド・エヴァンスの共作となっていて、
バンドの中心として大活躍ですね。
また、ギターもこれぞハードロックという
カッコいいリフが次々に飛び出してきます。
変拍子が多いので、人によってはやや
とっつきにくい印象を持つ事もあるかもしれませんが、
看板に偽りなしの名作と言っていいと思います!
・Sufficiently Breathless(1973/2nd/国内CD)
好き度★★★★☆
邦題『衝撃の極致』。
1stがあまりにも出来が良かったせいか、
その後はほとんど無視されているような気がするが、
この2ndもなかなかの佳作だと思いますよ。
1stリリース後、バンドの中心だった
ボビー・コールドウェルが脱退。代わりのドラマーに
・Martin Rodriguez(マーティン・ロドリゲス)、
さらに
・Guille Garcia(グィル・ガルシア)perc.
・Reese Wynans(リース・ワイナンス)key
を加えた6人組となりました。
あれだけドラムの印象の強い1stアルバムのあと、
ドラマーを交代して制作され、
全曲を前作では作曲していなかった
リー・ドーマンが担当したとあって、
当然ながら作風はガラリと変わりました。
全体的にファンキー/ラテン調の雰囲気に包まれて、
前作のような爆発的なパワーはありません。
しかしややソフトで落ち着いた感じの
ハードロックに仕上がっていて
これはこれでなかなかイイんですよ。
リー・ドーマンの作曲の力量も相当なものと思います。
新ドラマーのマーティン・ロドリゲスも
テクニシャンだがファンキーでタイトなタイプ。
またキーボードがメンバーに加わり、
目立たないが随所に効果的にフィーチャーされています。
ヴォーカルのロッド・エヴァンスは1stでは
ちょっとバンド・サウンドに対して弱い感じがしましたが、
こういう作風の方が合っているように思います。
ラリー・ラインハルトのシャープなギターが唯一、
前作との一貫性を保っているか。
あまり語られることが少ない本作ですが
なかなかの好作品だと思います!
・Dawn Explosion(1977/3rd/国内LP)
好き度★★★☆☆
邦題『暁の襲撃』。
実は、このサード・アルバムの存在を
割と最近まで知らなかった(笑)
中古で見つけたんですが、
ちゃんと国内盤が出ていたんですね(^^;)
1st~3rdまで、全てのジャケットに同じような
人物が描かれています。
この人がキャプテン・ビヨンド??
活動休止を経て前作から4年が経っており、
ドラムにはあの1stで絶大な存在感を放っていた
ボビー・コールドウェルが復帰!
しかしロッド・エヴァンスの姿はなく、ヴォーカルには
Willy Daffern(ウィリー・ダファーン)が新たに参加。
1977年という時代性もあってか、
ドラムの音は1stよりもだいぶタイトになったが
キレッキレのスティック捌きは健在!
1stを彷彿とさせるような曲もありますが
変拍子は控え目。
全体的にややファンキーな要素を強めたように思います。
私的には①「Do or Die」のハツラツとした
ハードロック・サウンドが心地いい。
本作もなかなかにイイとは思いますが、
まあ往年のテンションというか、
迫りくる圧みたいなものが今ひとつに感じられるのも事実。
その辺が、ほとんど語られる事がない要因かも知れません。
バンドはその後も何度か再結成してツアーしたり
してたみたいですが、現在の動向は不明。
2012年、惜しくもリー・ドーマンが死去。
ボビー・コールドウェルも、
このあとどこそこのバンドに参加して、というような
目立った活動はあまり聞きません。
これだけの存在感のドラマーが、もったいないですね~
あ、ちなみに。
AOR界の有名なシンガー・ソングライターにも
ボビー・コールドウェルという人がいますが、
同姓同名の別人です(^^)
今回はこれにて!
お付き合いいただきありがとうございました!
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