みなさま、明けましておめでとうございます!
昨年は大変な年になってしまいました。
今年も厳しい状況が続きそうですが、
そんな中でも、少しでも良い年となりますように!
今年もABC友の会をよろしくお願いいたします!
そしてこのブログも時間のある限りで頑張って参りますので
気が向いたら見てやってください!
2021年の最初を飾ってくれるのはこちら!
CAMEL (キャメル)U.K.
今回は、叙情派プログレッシブ・ロックの雄、
キャメルの登場です!
プログレには、よく5大バンドと呼ばれるバンドがいて、
・キング・クリムゾン
・ピンク・フロイド
・イエス
・エマーソン・レイク&パーマー
・ジェネシス
がそうだと言われています。
それらを仮にS級とするならば、それに次ぐ存在の
A級とでも言えるバンド群の一つがキャメルです。
デビュー時のメンバーは
・Andrew Latimer(アンドリュー・ラティマー)g,vo,flt
・Peter Bardens(ピーター・バーデンス)key, vo
・Doug Ferguson(ダグ・ファーガソン)b,vo
・Andy Ward(アンディ・ウォード)ds
の4人で、創始者はアンドリュー・ラティマー。
デビューは1973年で、プログレ全盛期を賑わせた
多くのバンドよりも3~4年遅い。
プログレがある程度スタイルとして形式化してからの
デビューであり、’60年代末~’70年代初頭の混沌とした、
或いは雑多な感じは希薄で、
より洗練された音世界のように感じます。
キャメルの魅力は、
アンドリュー・ラティマーのロック・スピリット溢れるギター、
ピーター・バーデンスのハモンドオルガン、
ムーグシンセサイザー、メロトロンといったプログレ・ファンが
大好きなキーボード群が織りなす、
テクニカルではあるが華麗で美しいサウンドでしょう。
そしてアンディ・ウォードのドラムも負けていません。
これまたテクニカルなドラムが聴けます。
そこにダグ・ファーガソンの安定感あるベースが重なり、
キャメル・サウンドを形成しています。
私は1stを未聴なのですが、ちょっとラテンっぽい
ところもあるらしい・・・
以下、所有アルバムです!
オリジナル・アルバム
・Mirage(1974/2nd/国内CD)
好き度★★★★☆
邦題『蜃気楼』
キャメル流ハード・ロックな①「Freefall」で幕を開ける。
インパクトあるイントロもカッコイイし、
リズムを変えた中間部のギターとキーボードの
ソロも緊張感たっぷり。
叙情的なインスト小曲②「Supertwister」のあと、
③「Nimrodel」は
The Procession / The White Riderからなる
組曲形式で、美しさとアグレッシブなプレイが
交互に現れるいかにもプログレな曲。
これもインスト④「Earthrise」の中間部の
ハイテンションなインプロビゼーション・パートが見事!
⑤「Lady Fantasy」もまた
Encounter / Smiles For You / Lady Fantasyからなる
組曲で、ライブでの定番だったようです。
全体的に、美しいながらもかなり緊張感溢れる演奏を
展開していて、そのバランスも絶妙!
聴きごたえある一枚です。
・Music Inspired by The Snow Goose(1975/3rd/国内CD)
好き度★★★★☆
ポール・ギャリコのの短編小説「スノーグース」を
全編フル・インストで表現したキャメルの代表作。
テクニカルで整合感ある演奏が、
ヴォーカルが無いぶん、
十二分に楽しめます。
私は小説は読んでないんですけども(笑)
・Moonmadness(1976/4th国内CD)
好き度★★★★☆
邦題『月夜の幻想曲』。
個人的にはコレが一番好き。
最初に聴いたキャメルのアルバムでもあります。
ファースト・インプレッションが強いのかな。
ミュシャ風の装飾がなされた美しいジャケットの通り、
幻想的だがタイトに引き締まったキャメルらしい
サウンドを展開。
ややヘヴィーな⑤「Another Night(月夜の幻想曲)」は
間奏部とエンディングがとてもカッコイイ。
また、ひたすらに5拍子で押しまくるハードなインスト
⑦「Lunar Sea(月の湖)」もバンドの絶頂期を示す
素晴らしい演奏で圧巻!
中間、4拍子に落ち着く場面の、
アンディ・ウォードのハイハット・ワークが職人芸っぽい。
そこからまた5拍子に戻ってからの
アンドリュー・ラティマーのギターソロがアツい!
この頃になるとピーター・バーデンスはメロトロンではなく
ストリングス・シンセサイザーを使用するようになり、
スペイシーな音作りに一役買っています。
・Rain Dances(1977/5th/国内CD)
好き度★★★☆☆
邦題『雨のシルエット』。
ダグ・ファーガソンに代わり、
本作からb,voに元キャラヴァン、
ハットフィールド・アンド・ザ・ノースの
Richard Sinclair(リチャード・シンクレア)が加入。
ベースと共にヴォーカル・パートも強化されました。
また、ゲストにMel Collins(メル・コリンズ)saxが参加。
カンタベリー・ロック周辺で活躍し、
ジャズ・ロック志向のリチャード・シンクレアの影響か、
ややそっち寄りになったような気もします。
そんな中、歌ものの④「Highways of the Sun」の
ポップさが心地いい。
・Breathless(1978/6th/国内CD)
好き度★★★☆☆
本作からメル・コリンズは正式にバンドに参加。
全9曲中、ヴォーカル・ナンバーが8曲と、
これまでのアルバムよりも歌の比重が高い。
表題曲の①「Breathless」の美しさは格別!
②「Echoes」も、歌は後半にしか出てきませんが、
これがいいメロディーなんです!
④「Down on the Farm(田園の日曜日)」のような
コミカルな味わいの曲もある。
このアルバムを最後に、オリジナル・メンバーの
ピーター・バーデンスが脱退、キーボードには
これまた元キャラヴァンのヤン・シェルハース、
デイヴ・シンクレアらが参加、
キャメルとキャラヴァンが合体したような布陣になり、
「キャラメル」と揶揄されたりもしましたが、
元キャラヴァン組も後にバンドを去り、
メンバーは流動的になってキャメルは
アンドリュー・ラティマーのプロジェクトという
色が濃くなっていきます。
ライヴ・アルバム
・A Live Record(1978/国内CD)
好き度★★★☆☆
初のライヴ・アルバムで2枚組。
『ライヴ・ファンタジア』という邦題がついていた。
若干サウンドがおとなしい気もしますが
タイトで緻密なキャメルの演奏力が堪能できる。
目玉は、アルバム『スノー・グース』を
ロンドン交響楽団との共演で全曲再現したCD-2。
壮大なスケールで息の合った演奏を聴かせます。
所有アルバムは以上です。
ちなみに、私はキャメルのライブを2度見ています。
2000年の赤坂BLITZと、2016年の川崎クラブチッタ。
特に2016年は大好きなアルバム『Moonmadness』の
完全再現でした。
往年のメンバーはギターのアンドリュー・ラティマーのみ
となっていましたが、その流麗かつロックなギターは健在!
今バンドがどうなってるのかわかりませんが、
是非また見たいバンドです。
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!
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