no.182

MUSEO ROSENBACH(ムゼオ・ローゼンバッハ)ITALIA

ごきげんよう!

今回はイタリアからムゼオ・ローゼンバッハです!

ムゼオ・ローゼンバッハは、1973年に
唯一のアルバムを残して解散したイタリアのバンド。

当時は、その輸入盤がかなりの高額で
取引されていたらしい。
わずかな数しか入って来なかった輸入盤、
その内容の良さ、
たった一枚のアルバムを残して解散したバンドという神秘性。
…等々、価格高騰しそうな要素満載だったのでしょう。

その後キングレコードの
“ヨーロピアン・ロック・コレクション”シリーズによって
国内盤が発売され、誰でもいつでも普通の価格で
購入できるようになった。
ありがたやー

私は年齢からいっても当然国内盤の恩恵に預かった世代だが
国内盤の発売時は同シリーズ中でも
屈指の売り上げを記録したらしい。

メンバーは
・Stefano Galfi(vo)
・Enzo Merogno(g)
・Pit Corradi(key)
・Alberto Moreno(b)
・Giancalro Golzi(ds)
の5人。読み方難しそう(^^;)

ではその唯一作(当時)がこちら!

・Zarathustra(1973/1st/国内CD)

好き度★★★★★
邦題は『ツァラトゥストラ組曲』。
ドイツの哲学者ニーチェの著作
『ツァラトゥストラはかく語りき』を元にした
コンセプト・アルバム…という事だが
私は読んだことが無いし、
歌詞の日本語訳も付いてないので
話の内容はわかりません(^_^;)
その辺について語ってらっしゃるブログも多数あるので
ご興味ある方はそちらをご覧いただくとして…

音楽的内容をイメージするキーワードとしては
ヘヴィ・シンフォニック・プログレ
といったところでしょうか。

イタリアらしいクラシカルで叙情的な曲調を基本に、
プログレファンが大好きなメロトロンを大フィーチャー、
さらにヘヴィなギターが暴れまくるという
美しさと混沌が一体となったサウンドに、
暑苦しいヴォーカルが絡む!
まさにヘヴィ・シンフォ!

とても独創的ではあるが、同時にイタリアには
このテの名バンドが多い気もする。

ドラムの手数の多さも目立つが、
ややたどたどしく感じることもあり、
それがまた独特のノリにもつながっている。

アルバムは5つのパートに別れた
「ツァラトゥストラ組曲」と
それ以外の3曲、計8曲を収録。
全体的にダークな雰囲気に包まれ、
強弱のよくついた演奏で約40分、
一気に聴けてしまう。

今や入手しやすいアイテムでもあるので、
非英語圏ロック、’70年代ヨーロピアン・ロックの
入門編としてもいいんじゃないでしょうか。

長年、本作がバンド唯一のアルバムだったが、
何と2010年代に再結成され、2013年、
実に40年ぶりとなる2nd『Barbarica』がリリースされた。
時間と人の力とは凄いものだと
つくづく実感させられる話です。

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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