no.163
L’UOVO DI COLOMBO(ルオヴォ・ディ・コロムボ)ITALIA
どもー
前回に続いてイタリアから、それも
わずか一枚のアルバムを残して解散したという点で
共通しているバンド、ルオヴォ・ディ・コロムボです!
バンド名は、「コロンブスの卵」という意味。
そのまんまを表したジャケットの唯一作がこちら!
・L’uovo Di Colombo(1973/1st/国内CD)
好き度★★★★☆
国内盤ライナーノーツを書いてらっしゃる方も、
あまりの情報のなさに困っておられたが、
一応裏ジャケットにメンバーのクレジットはある。
それによると
・Toni Gionta(vo)
・Enzo Volpini(key,g)
・Elio Volpini(b,g)
・Ruggero Stefani(ds)
の4人に加え、プログラマー?的な存在の人物も
メンバー扱いになっていたようだ。
現在では、このメンバーたちの以前、以降も
だいぶ明らかになってきているみたいだけど、
書いたところで俺も知らないのでやめとく🤪
それにしても前回のロカンダ・デッレ・ファーテと違い、
私が2000年代くらいまでに読んだ
イタリアン・ロックやプログレのガイドブック的なもので、
本作が幻の名作的な扱いで紹介されているのは
見たことがない。
では内容が大したことないのか?いやいや、
そんな事は無い。本作も相当な力作だ。
メンバー構成は、EL&P等キーボード・トリオのスタイルに
専任ヴォーカリストを加えた感じ。
ベーシストはギターも兼ねる。
という事で主役はキーボード、かな。
ハモンドオルガンにムーグ・シンセ、ピアノ、
イタリアン・ロックでよく聴かれる
ストリングス系キーボードなど、
まさにキーボード・ロックの王道サウンド。
そこに動き回るベース、
シャープでテクニカルなドラムが合わさる。
かなり手練れ感のある演奏だ。
音楽的なキーワードを並べると、
プログレ、ジャズ、ハード&ヘヴィ等々?
特に最初の2曲はジャズっぽく、
イタリア色はやや希薄でどちらかというと
ブリティッシュ・ロックを想起させる。
ザ・ナイスやEL&P、グリーンスレイドあたりの
ジャジーな演奏にやや近い感じがする。
3曲目あたりからはイタリアらしい、
大らかなヴォーカルがフィーチャーされ、
“ああ、やっぱりイタリアン・ロックだな”と
感じさせてくれる。
プログレながら10分を超すような大曲は無く、
5分前後とコンパクトな曲が並ぶ。
それぞれ、ジャジーだったりハード&ヘヴィだったり
またフォーキーだったりと様々な要素を持ちながら
簡潔にまとめられており、
曲の良さも相当なもの。
何故か公にはあまり高評価が無かったアルバムだが
実はかなり内容がイイと思う一枚なのでした!
このブログを書くため色々調べていたら、
2023年、なんと50年ぶりに新作アルバムを引っさげて
復活を果たしたんだそう。スゲー!!
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!
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