no.145
KESTREL(ケストレル)U.K.
毎度お付き合いありがとうございます！
今回ご紹介するのは、イギリスの
プログレッシヴ・ロック・バンド
(という事でいいでしょうか)、ケストレルです。
隆盛を極めたプログレ・シーンも下降線を
辿り始めた1975年、唯一のアルバムを残して消えたバンド。
さして大きな成功を得られずに
1作だけで消滅したバンドなんていくらでもあるが、
その中でも特に最高クラスの評価、
そして内容を持つ作品として認知されてきたのがこちら！
・Kestrel(1975/1st/輸入CD)
好き度★★★★★
メンバーは
・Tom Knowles(トム・ノウルズ)vo
・Dave Black(デイヴ・ブラック)g
・John Cook(ジョン・クック)key,g
・Fenwick Moir(フェンウィック・モイア)b
・Dave Whitaker(デイヴィッド・ウィッテカー)ds
の五人。
1作だけで消えたバンドの中には、
メンバーの素性さえ良く分からない謎のバンド、
なんていうのも時々いますが、
ギターのデイヴ・ブラックは後に
SPIDERS FROM MARSに加入した事が知られるなど、
そこまで謎ではない。
そのデイヴ・ブラックがほとんどの作曲を手掛ける
ケストレルの私の印象は、
非常にポップでスタイリッシュ。
楽曲、メロディの向こうにTHE BEATLESが見え隠れする。
とてもヨーロッパ的。
演奏能力も非常に長けており、
FM放送が似合いそうな硬質なサウンドで、
各楽器が均等に配される
(音量バランスが、ではなくフィーチャー具合が、ね)。
個人技よりも整合感を大切にしているように思います。
時折顔を出すジャジーなキーボードのフレーズが、
さらに楽曲を洗練されたものに感じさせる。
内容的には、ワールドワイドに売れても
ちっともおかしくない完成度だと思いますが、
プロモーションにあまり力を入れてもらえなかったのか、
時代的にプログレ・シーンが下り坂だったからなのか…
結果、あまり売れずに本作だけを残して解散。
しかし、その音は残り、今でも一部の人にではありますが
愛され続けているのです。
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました！
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