no.141

JUDEE SILL(ジュディ・シル)U.S.A.

こんにちは!
夏の甲子園も終わったというのに、
猛暑は一向に終わる気配がありませんな。

今回はジュディ・シルをご紹介します!

Judee Sillはアメリカの女性シンガー・ソングライター/
ギタリスト/ピアニスト。

1944年生まれ。
’71年にアルバム『Judee Sill』でデビュー、
’73年には2nd『Heart Food』をリリース。
いずれも良い内容に反して商業的成功は得られず、
’79年、35歳の若さで死去。

死後に評価が高まり、2005年に3rdアルバム用に
レコーディングしていた音源が『Dreams Come True』
としてリリースされました。

その音楽は、いわゆるアメリカの
女性フォーク・シンガーのそれと言って差し支えない
かと思います。

基本的には自身のギター、またはピアノによる
弾き語りスタイルだが、多くの曲で
ストリングスがフィーチャーされている。
本人が”バッハに強い影響を受けた”と語っている通り、
どこかクラシカルな彼女の楽曲に
ストリングスは非常に良く合っている。

また曲によってはホーンや、
ドラム、ベース、エレキギターを加えた
バンド・スタイルのロック・サウンドの曲もあり、
曲調も穏やかでクラシカルなものから
カントリー調、ゴスペル調もありと飽きさせない。

では、所有アイテムです!

・Dreams Come True(2005/3rd/国内CD)

好き度★★★★
私は、ジュディ・シルの生前にリリースされた
オリジナル・アルバムという体裁のものは持っていません。
本作は3rd用にレコーディングされたものの
日の目を見なかった8曲に、
デモや未発表音源、ライブ音源などを加えた
CD2枚組の発掘音源集。
現在はジャケット違いのものもあるようです。

ミックスを担当したのは、
彼女のファンだというジム・オルーク。

disc-1が幻の3rd『Dreams Come True』とボーナストラック。

後述する1st,2ndよりも、リズム・セクションや
エレキギターがフィーチャーされている曲が多く、
ややロック寄りのサウンド。

オープニングの①「That’s The Spirit」の
演奏や歌メロの素晴らしさ!
これがどうして存命中にリリースされなかったのか。
非常にもったいない。

④「The Living End」も秀逸。
ラスト⑧「Til Dreams Come True」は
少しクラシカルで神秘的な、お得意のパターン。
この曲のみピアノの弾き語りで、
静謐で美しく、物悲しい。

disc-2は未発表音源集で、なかにはラジカセで
録った?と思われるようなものもあるが
曲の質は非常に良いです。

・The Asylum Years(2006/国内CD)

好き度★★★★
彼女はデヴィッド・ゲフィンが設立した
アサイラム・レコードの第1号アーティストでした。

本作はタイトルの通り、アサイラムに残した
2枚のアルバム全曲に、デモ音源などを加えた
決定版的な内容。

disc-1には1st『Judee Sill』とデモ他を収録。
どこまでも優しく穏やかで、
美しいメロディーを持った名曲が並ぶ。

なかでも⑤「Lady-O」は彼女の特徴を
よく表した1曲じゃないかと思います。

disc-2は2nd『Heart Food』と、やはりデモ他を収録。
1stに比べて、ややカントリー調の曲と、
ロック的アレンジが増えたかな?

②「The kiss」と⑨「The Donor」が出色の出来!
「The Donor」で繰り返される言葉
“キリエ・エレイソン”とは”主よ 憐れみたまえ”
という意味。この曲の最後、
ピアノの速いアルペジオとベルの音で終わった後に、
しばらく経ってからどこかの民族舞踊風の音楽が鳴って
意表を突く感じでアルバムは締めくくられる。

1st『Judee Sill』

2nd『Heart Food』

・・・・・
生前に商業的成功を得られなかった彼女は
度重なる交通事故の後遺症で痛みを抱えながらの生活を
余儀なくされ、薬物の過剰摂取により
’79年、35歳で亡くなっています。

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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おざきゆうすけン家の棚no.141 JUDEE SILL

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