no.133
THE ARTWOODS(ジ・アートウッズ)U.K.
今回はアルファベット順を無視して、
今年に入ってから購入したアイテムから
ジ・アートウッズをご紹介いたします!
アートウッズは’60年代前半から活動したバンド。
位置づけとしては、この時代にあまた存在した
ブリティッシュ・ビート/モッズ・バンド
という事になるかと思います。
創始者にしてヴォーカリストの
Art Wood(アート・ウッド)は、あのロン・ウッドの実兄。
そしてキーボーディストは後にDeep Purpleで大成功する
Jon Lord(ジョン・ロード)。
さらにドラマーのKeef Hartley(キーフ・ハートレー)は
後にJohn Mayall’s Bluesbreakers、
さらに自身のバンド、Keef Hartley Bandで大成した人物と、
後のビッグネーム・プレイヤーを擁していた。
バンドは商業的成功を得られずに’67年には
解散してしまいますが、唯一のアルバムを残しています。
・Art Gallery(1966/1st/輸入CD)
好き度★★★★☆
唯一のスタジオ・アルバムは全曲が
ブルース、R&B、ソウル等のカヴァーという内容。
その素材と、ミュージシャン達のスキルによって、
同時代のビート/モッズのバンドたちよりも
若干ジャジーな雰囲気を漂わせつつ、
しっかりブリティッシュ・ロックしている
なかなかの逸品!
ウッド、ロード、ハートレー以外のメンバーは
・Derek Griffiths(デレク・グリフィス)g
・Malcolm Pool(マルコム・プール)b
の計5人組。
全体における各パートが占める割合は
非常にバランスがいいですが、何と言っても光るのが
ジョン・ロードのキーボード。
その大半がオルガンによるプレイだが決して前に出過ぎず、
しかしハイセンスなフレ-ズを繰り出す様は、
やはりサウンドの核と言っていいと思います。
名手ハートレーのドラミングも痛快で、音もグッド!
ウッドのソウルフルなヴォーカルも悪くない。
やたら左右の広がり、ワイド感を強調したミキシングも、
時代を感じさせますが、モノラル・ミックスも存在するかも?
あ、しかし曲にもよるな、これ。
私の所有するCDは、B級(?)の宝庫、
REPERTOIREレーベルからのリリースで、
アルバムの曲数よりも多い14曲もボーナストラックが
収録されています。
シングルとかいっぱい出してたんですかね・・・
正直そこまで期待してなかったんですけど、
かなり当たり!な一枚でした。
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!
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