119回

 

FOTHERINGAY(フォザリンゲイ)U.K.

どうもー!
今回はまたアルファベット順を無視して
最近入手したアイテムである、
フォザリンゲイをご紹介です!

フォザリンゲイは1970年、
元フェアポート・コンベンションのメンバーであり、
イギリスのフォーク史上屈指の女性シンガーソングライター、
サンディ・デニーを中心に結成。

ロック・バンドとしての成熟を目指すフェアポートを離れ、
自作曲をメインに歌っていくのが目的でしたが、
その結成にあたり尽力したのが後に夫君となる
オーストラリア人のトレヴァー・ルーカス。
バンドのイニシアチブも概ねこのルーカスが
握っていたようです。

’70年にバンド名を冠した1stアルバムを出したのみで
短命に終わってしまうが、
その後サンディはソロで傑作を出したりしたのち
フェアポートに復帰、
ルーカスを含めた他のメンバーもフェアポートに合流するなど
フェアポートとの関りは深い。

その唯一のアルバムがこちら!

・Fotheringay(1970/1st/国内CD)

好き度★★★★★

メンバーは
・Sandy Denny(サンディ・デニー)vo,g,key
・Trevor Lucas(トレヴァー・ルーカス)g,vo
・Jerry Donahue(ジェリー・ドナヒュー)g,vo
・Pat Donaldson(パット・ドナルドソン)b,vo
・Gerry Conway(ジェリー・コンウェイ)ds

英フォーク・ロック史に残る名作といって
差し支えないでしょう。

トラディショナル・フォークを吸収した上での
オリジナル楽曲が秀逸。

どうしても英トラディショナルとは切っても切れない
関係性ですが、ルーカスはオーストラリア、
ジェリー・ドナヒューはアメリカ出身と国際色豊か。

その辺が単なるトラディショナルの焼き直しとは
一線を画すのに一役買っているのかも。

サンディ・デニーの、いかにもトラディショナル然と
していながらしかし唯一無二の歌声が響く、
①「Nothing More」、②「The Sea」、
⑦「The Pond And The Stream」が素晴らしい。

他にはルーカスのオリジナルでヴォーカルも
自身で担当した曲、
カヴァー曲やトラディショナルのアレンジなど
バラエティー豊か。

なかでもボブ・ディランのカヴァー、
⑧「too Much Of Nothing」(これもルーカスがヴォーカル)
のアーシーなノリが気持ちいい。

演奏面も、メンバーがさすがの手練れ揃い。
ドナヒューの、リチャード・トンプソンを思わせる
リード・ギターもかなりイイ。
基本的にフォーク・ロックの人たちって、
上手い人多いですよね・・・

これだけの傑作を残しながら、
この一枚だけで解散してしまったフォザリンゲイ。
数年後、メンバーの多くがフェアポートに参加し、
オリジナル・メンバーのいなくなったバンドを支えました。

デニー、ルーカスの夫妻は共に若くして
亡くなってしまいます(時期は別々)。
しかし残ったメンバーにより、
2nd用に録音していた素材を基に
2008年に『2』がリリースされ、
また2015年には再結成ライブが行われたという事です。

 

関連回

おざきゆうすけン家の棚no.85 FAIRPORT CONVENTION | ABC友の会のブログ (ameblo.jp)

今回はこのへんで。
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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おざきゆうすけン家の棚no.119 FOTHERINGAY

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