118回 

IBIS(イビス)ITALIA

こんにちは!
巷ではサッカーで盛り上がっておりますが、
スキージャンプ・ワールドカップも異例の早さで開幕。
早すぎてこの私が気付かなかったという失態・・・
相変わらずTV中継は女子のみのようですが
これでまた筆が遅くなる要因が増えました(笑)

さて今回はイタリアからイビスのご紹介です!

正確にアルファベット順でいくなら、
本来はここでイギリスのシンガーソングライター、
イアン・マシューズのはずでしたが、
聴く順番を間違えたのですよ(^^;)
イアンさんには次回ご登場願いましょう。

イビスについて語るには、
まずイタリアのロックバンド、ニュー・トロルスに
触れなければなりません。

NEW TROLLSは、’60年代から活躍する老舗バンド。
その時期によって音楽性は様々なようですが、
オーケストラと共演した『コンチェルト・グロッソ』シリーズや
ジャズの要素も折り込みつつハードな演奏を聴かせた
『UT』といったアルバムが、
特にプログレのフィールドで評価が高く、日本でも人気。

その創設者、ヴィットリオ・デ・スカルツィと、
もう一人の中心人物、ニコ・ディ・パーロが対立、
パーロ側は他のメンバーを味方に付け
スカルツィをバンドから追い出すが、
バンド名の使用権を巡っての裁判に敗れ、仕方なく
NICO, GIANNI, FRANK, MAURIZIOと名乗り
アルバムをリリース。
これがIBISの前身バンドとなる。

IBISではドラマーが代わっており、
デビュー時のメンバーは以下の通り。

・Nico Di Palo (ニコ・ディ・パーロ)vo, g
・Frank Laugelli (フランク・ラウジエッリ)b
・Maurizio Salvi (マウリツィオ・サルヴィ)key
・Ric Parnell (リック・パーネル)ds, vo

リック・パーネルはイギリス人で、元アトミック・ルースター。

IBISは2枚のアルバムをリリース。
私は両方とも所有しています。
2021年、ユニバーサルから出た1枚00の格安シリーズ。
なので自分としてはほぼ、買ったばかりというアイテムです。

ではアルバム紹介です!

・Sun Supreme(1974/1st/国内CD)

好き度★★★★
リック・パーネルの発案により、インドやネパールの
宗教的哲学の世界観を取り入れた
「神の山/生命の旅」、「神」という二つのの組曲からなる。

こう言うと言葉からはかなり大仰なものを想像するが、
実際は適度な大仰さ(?)も持ちながら、
ニュー・トロルスの『UT』で見せた
ジャジーな味わいのハードロックに、
よりシンフォニックな味を加えた作品。

ニコ・ディ・パーロのハードエッジなギター、
相変わらずのハイトーン・ヴォイスで歌われる
いかにもイタリアっぽい大げさで明るいメロディー、
そしてシャープなパーネルのドラムと
聴きどころは多い。

全曲英語で歌われており、
ワールドワイドに評価されても全くおかしくない
作品だと思います!

・Ibis(1975/2nd/国内CD)

好き度★★★★
メンバー・チェンジを経てリリースされた2nd。
ドラマーのパーネル、キーボードのサルヴィが抜け、
・Renzo Tortora(レンツォ・トルトーラ)g,vo
・Pasquale Venditto(パスクァーレ・ヴェンディット)ds,vo
が加入、ツインg、ツインvo体制となった。

前作に比べてプログレ色は後退、
コンパクトな楽曲が並ぶ。
いかにもパーロ節といったエッジの効いたギターが
全編で炸裂、
2人の全く違う声質のヴォーカリストを使い分け、
歌詞も曲により英語とイタリア語を使い分けています。

本作の方がよりシンプルなハードロック、
という印象を受けます。

この後ニコ・ディ・パーロと
ヴィットリオ・デ・スカルツィが和解、
再びニュー・トロルスに合流することで
イビスはここまでで終了となりました。

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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おざきゆうすけン家の棚no.118 IBIS

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