HUMBLE PIE後編、行きましょう!

この後編ではライヴ・アルバムとメンバーのソロ作を

ご紹介。

 

ライヴ・アルバム

・Performance – Rockin’ the Fillmore(1971/国内CD)

好き度★★★★
4作目『Rock On』と5作目『Smokin’』の間に発表された
初のライヴ・アルバムであり、米ビルボード最高21位を記録、
人気を不動のものとした作品。

しかし前編で触れたようにフランプトンは
目指す方向性の違いから、本作発表時には脱退していました。

LPでは2枚組でありながら収録曲はわずか7曲。
うちオリジナルは2曲だけで、
大半をインプロビゼーションによって
大きく引き伸ばされたカヴァー曲が占めた。

他のバンドの多くが、ライヴ・アルバムといえば
ベスト的な選曲をしてくるのに対し、
本作にはここでしか聴けないブルースやR&Bの
カヴァー曲を多く配した。
本作もオリジナル・アルバムのような性格を
持っている、とも言えるかもしれません。

ず太いディストーションの効いたギター2本を左右に配し、
ハード&ヘヴィーにアレンジされたカヴァー曲は
まるでオリジナルのように響く。
やや重苦しく、緊張感が漂う名演と言えるでしょう。

・In Concert(1996/国内CD)

好き度★★★★★
様々なアーティストのライヴ音源を流す人気のラジオ番組、
“キング・ビスケット・フラワー・アワー”。
ここで紹介された音源の多くがライヴ・アルバムとして
発売されています。
ファンにはとてもありがたいシリーズの、
ハンブル・パイ版。

こういった発掘音源モノは、資料的価値はあれど、
その出来にはいいモノもあればそうでもないモノもある
のが世の常。
しかし本作は『Performance~』を凌ぐ出来と言っても
過言ではないほど、素晴らしい内容です。

ジャケット写真をご覧ください。
ズボン破けるよ?という程の大股開きで
ギブソン・レスポールを構え、肩や表情には
力が漲っているマリオットの雄姿。
この写真のイメージそのものの音が詰まっています。

アルバム『Eat It』の頃の演奏で、ギターは
クレムソンに交代しています。

これまで以上に太いギター2本で空間を埋め尽くし、
その上をマリオットの超ハイト-ン・シャウトが駆け巡る。
終始エネルギッシュでハイテンション。
リズム隊もラウドで、これぞハードロックという演奏!

どうしてもヴォーカリストの印象が強いマリオットですが、
ギタリストとしての力量もかなりのもの。

オープニングの①「Up Our Sleeve」からパワー全開。
マリオットのシャウトは凄まじい。

やや暗さのある『Performance~』に比べると
明るい印象も受けます。
パイ好きなら聴いて損はない一枚!

メンバーのソロ作

とは言ってもマリオットのを2枚持ってるだけなんですが…
昔の職場にかなり音楽好きな人がいて、
2枚ともその方から頂いたもの。
ジュディ・シルやアン・ブリッグス、フェアポートなんかも
好きだったから、かなりマニアックな人だった。
お元気にしてらっしゃるだろうか…

Steve Marriott’s All Stars
・Clear Through The Night(1999/輸入CD)

好き度★★★☆☆
ハンブル・パイ最後のアルバム(再結成は除く)、
『Street Rats』制作時に並行して進められた
レコーディング音源をまとめたもの。
どうやらデモ音源らしく、完成度はそれほどでもないし、
曲によって音質にバラつきもある。

バンドと違い非常にリラックスした雰囲気で
作業が進められたんだろうな、と推察できる、
そんな感じのアルバム。

・Dingwalls 6.7.84(1991輸入CD)

好き度★★★★
ライヴ・アルバム。
タイトルに日付が入っているので、
おそらくこの日の演奏なんでしょう。

3ピース・バンドスタイルでの演奏だが
相変わらずエネルギッシュ。歌にギターに、
マリオット大活躍の1枚。

選曲はハンブル・パイ、スモール・フェイセス、
ソロにカヴァーと多岐にわたる。

時おり、ギターが2本入っているように聴こえる
ところがあるが、多少オーバーダブしているのか、
ゲスト・プレイヤーがいるのかは不明。

ベーシストのクレジットにJim Levertonの名があるが
この人、イギリスのカンタベリー系プログレバンド、
キャラヴァンのメンバーとして2度、
来日時に実際に見たことがあります。
見た目はおじいちゃんだったが
カッコイイベースを弾いていた。

なかなかいいライヴ・アルバムですが、
まるで張り込み中の刑事みたいなジャケット写真は、
なんでコレなんだろう、と思わずにいられない。

ハンブル・パイは数度再結成してアルバムも
出していますがそちらは未聴。

スティーヴ・マリオットは’91年、
火災により焼死という痛ましい最期を遂げています。
まだ44歳でした。
ピーター・フランプトンと再会し、
ハンブル・パイを再始動させようと意気投合した
直後だったと言います。
2人が揃った新生パイを聴いてみたかった・・・

マリオット亡きあと、リドリーが主導して
再結成したアルバム『Back On Track』(2002)もあります。
こちらも前述の元職場の同僚に
聴かせてもらった事がありますがなかなか良かったです。

そのリドリーも2003年に死去されました。

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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おざきゆうすけン家の棚no.114 HUMBLE PIE その2

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