梅雨明け間近?暑いです!
今回も超大物バンド!
THE DOOBIE BROTHERS(ザ・ドゥービー・ブラザーズ)U.S.A.
イーグルスと並んでウエストコースト・ロックの
双璧と言われると同時に、
アメリカン・ロックをも代表するバンド。
と言いながらも私自身は聴き始めたのは
30歳ちょっと手前くらいと、比較的遅かったです。
同じウエストコーストでもイーグルスとは
かなり違った音楽性をもち、それを私はよく
太陽に例えていましたね。
ドゥービーは、真夏の一番高い位置に登った太陽。
対してイーグルスは、夏の終わりの夕暮れの
沈みゆく太陽。
具体的に言うと、ドゥービーの方が
ファンキーで元気いっぱい、やや
ハード・ロック、サザン・ロックの風味もある。
イーグルスは元がカントリー・ロックであるし、
哀愁や無常観というものを湛えているように思います。
(もちろん双方ともそれだけではないのですが)
個人的な好みで言うと、イーグルスは
自分の中で勝手に作った『マイ四天王』に入るほど
好きなので、そこまでは行かないまでも
このドゥービーも流石にロック史に残る名曲を
多々残しているだけあってやっぱりイイっすね、
当然ながら。
では、所有アルバムです!
オリジナル・アルバム
・Toulouse Street(1972/2nd/国内CD)
好き度★★★★☆
’71年に1st『The Doobie Brothers』でデビュー。
この2作目では早くもベーシストが交代、
さらに2人目のドラマーも加入し、
以下のラインナップとなりました。
・Tom Johnston(トム・ジョンストン)g,vo,key
・Patrick Simmons(パトリック・シモンズ)g,vo,key
・Tiran Porter(タイラン・ポーター)b
・John Hartman(ジョン・ハートマン)ds
・Michael Hossack(マイケル・ホサック)ds
バンドの創始者でリーダー格のトム・ジョンストンの
ファンキー&ハードな作風と、
パトリック・シモンズのアコースティック&
フォーキーな作風がうまくバランスが取れていて
飽きることがない。
基本的にそれぞれが自作曲でヴォーカルを
取っているようです。
①「Listen to the Music」がシングルとしても大ヒット。
キレのいいギターのカッティングは
バンドの代名詞として長く
受け継がれていきます。
・The Captain and Me(1973/3rd/国内CD)
好き度★★★★★
のっけから①「Natural Thing」のシンセサイザー、
ギターの音色が素晴らしい。
②「Long Train Runnin」、③「China Grove」は
もはやロックのマスターピースと言ってもいいでしょう。
メンバー全員の共作⑥「Without You」は大迫力の
ハード・ロックンロール。
一方でシモンズ作のアコースティックな
⑤「Clear as the Driven Snow」、
いかにもウエストコーストっぽい
⑦「South City Midnight Lady」、
元々得意とはしていなかったと思われるヘヴィな
⑧「Evil Woman」も存在感を放つ。
個々の楽曲のクオリティが素晴らしく、
シュールなジャケットもいい傑作と思います!
ところで、聴いていてどうやら全ての曲で
ドラマーが二人とも叩いてるわけでは無さそう。
その辺のクレジットも無いので
詳細は分かりませんが💦
・What Were Once Vices Are Now Habits(1974/4th/国内CD)
好き度★★★★☆
邦題は『ドゥービー天国』。
米ビルボードのアルバム・チャートで4位と、
前作を上回るヒットとなった4作目。
ジャケットは表、裏、中ともに
まるでライブ・アルバムのようです。
シモンズ作の④「Black Water」がシングル・カットされ、
初の全米1位となりました。
⑤「Eyes of Silver」は「Listen to the Music」ばりの
カッティングが聴けるドゥービー節。
全体的に、ホーンの多用を含めてやや
黒っぽさが増した印象です。
まあ元々そういう要素のあるバンドではありますが。
・Stampede(1975/5th/国内CD)
好き度★★★★★
前作まででドラマーの一人、マイケル・ホサックが脱退、
後任にKeith Knudsen(キース・ヌードセン)が加入、
さらに元スティーリー・ダンのギタリスト、
Jeff baxter(ジェフ・バクスター)も加入し、
バンドは6人編成のトリプルギターとなりました。
これによってギターのアレンジはさらに幅広くなります。
特にそれまではあまり多用していなかった
ギターによるハモりも増えました。
①「Sweet Maxine」から、
ロックバンド・ドゥービーが帰ってくる。
スピーディーな②「Neal’s Fandango」への流れも最高!
やや黒っぽさが強かった前作から軌道修正したか。
また、ストリングスが導入されている曲も多く、
バンドサウンドに彩りを加えています。
本アルバムも全米4位となり、
まさに全盛期といったところでしたが、
ここまでバンドを引っ張って
数多くのヒット曲を作ってきたトム・ジョンストンの
健康状態が悪化、
本作に伴うツアーには不参加。
その穴を埋めるため、ジェフ・バクスターの紹介で
スティーリー・ダンのツアー・メンバーだった
Michael McDonald(マイケル・マクドナルド)vo,key
が加入。
その後ジョンストンは復帰しますが、
マクドナルドの加入がバンドに大きな、大きな
変化をもたらす事になります。
それにしてもギター/ヴォーカルのジョンストンの代役が、
何故キーボーディストのマクドナルドだったんだろう?
・Minute by Minute(1978/8th/輸入CD)
好き度★★★★☆
トム・ジョンストンが復帰して2枚アルバムを制作するも、
ほとんどオリジナル曲を提供することなく、
結局脱退してしまいます。
私はその2枚は持っていないのでわかりませんが、
それを飛ばして聴いた本作は、
もはや全く別のバンドのように変化しました。
いわゆるAORっていうんですかね?
非常にオシャレで洗練された、
大人のポップ・ロックであふれています。
マクドナルドがメイン・ソングライターとして、
キーボーディストとして、さらには
甘くちょっとこもったような独特の声で
ヴォーカリストとして大車輪の活躍。
グラミー賞を受賞したシングル
②「What a Fool Believes」は誰でも
一度は耳にしたことがあるほどに有名ですね。
現在もなおCMに使われたりしています。
一方でシモンズ作の⑦「Sweet Feelin’」、
⑧「Steamer Lane Breakdown」あたりに
かつての名残を感じることも出来ます。
パトリック・シモンズはただ一人、
バンドの全ての時代に在籍したメンバーとなりました。
昔のドゥービーを期待すると「ええっ!?」
ってなってしまいますが、
これはこれで良く出来たAORアルバムとも言えます。
それをバンドの作品として認めるか認めないかは
聴く人次第ですねぇ
音楽と同様にバンドも生き物ですからね(^^)
ライヴ・アルバム
・Farewell Tour(1983/国内LP)
好き度★★★☆☆
タイトル通り最後のツアーの模様を記録した
初のライヴ・アルバム。
メンバーの入れ替わりもあり、
この時点では総勢8人の大所帯となっています。
録音は非常にタイトですが、
全体的にややドラムが大きめのバランスで、
スタジオ盤以上にツイン・ドラムが強調されています。
選曲は初期~後期から未発表曲までと
多岐にわたります。
⑥「Listen to the Music」は初期の代表曲ですが、
マクドナルドのヴォーカルで、
ファンキーなアレンジが加えられた
この時期ならではの別ヴァージョン。
ラスト二曲はかつてのリーダー、
トム・ジョンストンがゲスト参加しての
「Long Train Runnin’」と「China Grove」で
大盛り上がりとなって幕を閉じ、
バンドの歴史にも終止符を打ちます。
その後バンドは1987年に再結成、
アルバム制作やツアーを行い、
現在も存在しているもようです。
元気で、長く頑張っていただきたいですね!
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!
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