関東、梅雨明けしました!
次は猛暑の出番か・・・(>_<)
さあ、いきます!
EAGLES(イーグルス)U.S.A.
今回はイーグルスです!
奇しくもウエストコーストの2大巨頭を
続けてご紹介する事になりました。
私の棚にはDoからEaの間には何も無いのです(笑)
イーグルスは、度々ここでも言っている、
私の中での「マイ四天王」のひとつ。
もう特別な存在であり、
私の音楽的バックボーンを形成するのに
大きな影響をもたらしています。
それに加えて、恐らくは私が最も昔から聴いている
ロックバンドでもあります。
正確には覚えていませんが、
多分昭和53~54年頃、親が
『ホテル・カリフォルニア』のLPレコードを買ってきて、
自分も気に入ってよく聴いていました。
小学校の3~4年のことです。
あと『呪われた夜』のカセットテープもありました。
最初から録音されて売っていたものです。
昔は、大抵LPとカセット、2ヴァージョンで
発売されていました。
今でもそれらは我が家にあります。
さて、そのイーグルス。
恐らくは最も有名なアメリカン・ロック・バンドの
ひとつと言ってもいいでしょう。
デビュー時のメンバーは
・Don Henley(ドン・ヘンリー)ds,vo
・Glenn Frey(グレン・フライ)g,vo,key
・Bernie Leadon(バーニー・レドン)g,vo,banjo他
・Randy Meisner(ランディ・マイズナー)b,vo
最初期はカントリー・ロック・バンドとしてデビュー。
メンバー全員がリード・ヴォーカルをとり、
各メンバーのオリジナル曲も均等に
配置されていました。
カヴァー曲や外部のミュージシャンとの
共作も少なくありません。
後にヘンリー=フライの独裁体制が敷かれるように
なりますが、初めは民主的なバンドだったようです。
その曲調、サウンドもメンバーの変遷と共に
変化していきます。
では、所有アルバムです!
オリジナル・アルバム
・Eagles(1972/1st/国内CD)
好き度★★★★☆
邦題は『イーグルス・ファースト』。
全体的にカントリー・フレーバーにあふれた作風。
デビュー・シングルとしてリリースされ、
いきなり大ヒットした①「Take It Easy」は
グレン・フライとジャクソン・ブラウンの共作で、
カントリー・ロック、アメリカン・ロックの超代表曲。
今でもTV番組のBGM等で耳にする機会が多いです。
他にも②「Witchy Woman(魔女のささやき)」、
⑨「Peaceful Easy Feeling」がシングル・ヒット。
これらはいずれもグレン・フライ又は
ドン・ヘンリーがヴォーカルを取っていますが、
全体的にはバーニー・レドンとランディ・マイズナーの
活躍もかなり目立っていて、各メンバーの
パワーバランスが均等に感じられます。
メンバー全員が歌えるのも大きな強み。
卓越したコーラス・ワークはバンドのキャリアを通じて
魅力のひとつとなっています。
また、ヘンリー=フライの2人は、
ヴォーカリストとしてのみ語られる事が多いように
思いますが、
前者はドラマーとして、
けしてテクニシャンでは無いけれども、
非常に重たいというか、ルーズというか
(それはリズムが危ういという意味ではなく)、
独特のグルーヴ感があると思います。
後者は、後に加入してくるギタリストたちの
イメージがあまりにも強いため埋もれがちですが、
特に初期の頃はギターソロもかなり弾いています。
カントリーっぽいソロや、ややテクニカルなソロは
バーニー・レドン、
ロックっぽいソロはグレン・フライというように
すみ分けをしていたようです。
・Desperado(1973/2nd/国内LP)
好き度★★★★★
邦題は『ならず者』。
開拓時代に実在したギャング団、
ドゥーリン・ドルトン一味を題材にした
コンセプト・アルバムで、ジャケット写真では
メンバーが一味に扮しています。
アルバム・チャート最高位は前作よりも下がりましたが
今日ではその完成度、高い芸術性が評価され
初期の代表作とされています。
物語の中心となる「Doolin-Dalton」、
「Desperado」をインストゥルメンタルや
リプライズとして度々登場させトータル感を出しつつ、
間に散りばめた曲も秀作揃い。
カヴァー曲である⑧「Outlaw Man」も
ハマり過ぎなくらいにハマっています。
またこの作品からヘンリー=フライ体制が
顕著になってきて、独裁的な色合いを
強めていくらしい・・・
まあそういったことは、いちファンにとっては
知らなくてもいい事なんでしょうけど。
元メンバーが書いた本とかでいろいろ
言われていますね(^^;)
・On the Border(1974/3rd/国内LP)
好き度★★★★☆
本作の制作途中に、
Don Felder(ドン・フェルダー)g,voが加入、
トリプル・ギター体制となりました。
と同時にサウンドもよりハードなものへと変化。
その後の更なる変化への布石となっています。
また、タイトル曲⑤「On the Border」のように
ファンキーで隙間の多いタイトな曲調も新境地。
前後を傑作に挟まれ、割と地味な存在で、
私個人的な思い入れもやや薄いアルバムではありますが、
大のお気に入りが④「My Man」。
バーニー・レドン作のカントリー・テイスト溢れる
バラードで、スティール・ギターや
ジェントルなヴォーカルも素晴らしい!
・One of These Nights(1975/4th/国内CD)
好き度★★★★★
邦題は『呪われた夜』。
前作からのハード路線をさらに推し進めた大傑作。
ビルボードのアルバムチャートにて初のno.1を獲得。
ファンキー路線と、音の分離が顕著な
①「One of These Nights」、
ジャケットのイメージ通りのダークな②「Too Many Hands」、
あまりにも美しいカントリー・バラードの
③「Holywood Waltz」、
初期のフレーバーを残した⑤「Lyin’ Eyes(いつわりの瞳)」、
ランディ・マイズナーの高音ヴォーカルが冴える
⑥「Take It to the Limit」など、
名曲が目白押し!
一方で、バンドのハード路線と合わなくなってきた
バーニー・レドンは本作を最後に脱退。
置き土産のように残していったインスト曲の
④「Journey of the Sorcerer(魔術師の旅)」は
さながらバンジョー協奏曲といった趣で、
ラストでマイナーからメジャーに転じるところがたまらない!
また、⑦「Visions」はバンドのキャリアを通じて
唯一、ドン・フェルダーのリード・ヴォーカルが聴ける曲。
これだけの傑作を世に送り出した上、
次作でさらにこれを上回るアルバムを作ってしまう
イーグルス。
まさに絶頂期を迎えようとしているところですね。
・Hotel California(1976/5th/国内CD・輸入LP)
好き度★★★★★
ロック史上に残る、余りにも有名な超傑作。
ウィキペディアによれば、
アメリカレコード協会(RIAA)により
米国で3番目に売れたアルバムとして
認定されているそうです。
前作を最後に脱退したバーニー・レドンに代わり、
元ジェイムス・ギャングの
Joe Walsh(ジョー・ウォルシュ)g,voが加入、
より一層ハード路線を推進、
カントリー色はほぼなくなりました。
もはや私ごときが何を言うほどの事も無いほどの
名作なのですが、
とにかく全曲が名曲の奇跡的アルバム。
その中でも特に私が好きなのが、まず
③「Life in the Fast Lane(駆け足の人生)」。
ハード・ロック畑出身のジョー・ウォルシュ加入後
ならではのファンキーなロックで、
各ギター・パートの振り分けも見事。
こういったアレンジは他の曲でも同様に
存分に発揮されています。
もう一つどうしても挙げたいのが、
最後を飾る⑨「The Last Resort」。
単純な歌メロを何回か繰り返し、
間に間奏を挟むというシンプルな構成ながら、
次第に音の種類が増えていき、
徐々に盛り上がりを見せる構成が見事。
最終ブロックではお得意のヴォーカル・ハーモニーも加わり
ドン・ヘンリーのヴォーカルもクライマックスを迎え、
エンディングでは深い感動に包まれて
そのままアルバムは終わる。
オーケストラも効果的に使われています。
’94年の再結成ライブでの同曲も名演!
世紀の傑作を世に送り出す一方で、
メンバー間の緊張は増すばかりで、本作を最後に
ランディ・マイズナーが脱退。
後任はTimothy B Schmit(ティモシー・B・シュミット)
が務める事になります。
カントリー・ロック・バンドのPocoの元メンバーで、
Poco加入時も、奇しくもランディ・マイズナーの
後任だったという事です。
・The Long Run(1979/6th/国内CD)
好き度★★★★☆
前作からおよそ3年の間隔を開けてのリリース。
・・・けして悪いアルバムではないです。
むしろ本作もいい出来、と言うべきかも知れません。
新加入のベーシスト、ティモシー・B・シュミットが
自ら歌う自作曲②「I Can’t Tell You Why(言いだせなくて)」、
開放感のあるジョー・ウォルシュの③「In the City」、
シングル・ヒットもした「Heartache Tonight」など、
佳曲揃いではありますが、
なんとなく全体的に気の抜けた感じがある。
表題曲①「The Long Run」や、
⑨「The Greeks Don’t Want No Freaks」の
能天気な明るさもらしくなく、
アルバムの重苦しい雰囲気とマッチしていないような。
まあ、世紀の大傑作のあととあっては
どうしても分が悪いのは致し方ないところか。
ラストの⑩「The Sad Café」は結果的に
一旦イーグルス最後のスタジオ音源となってしまいますが
ドン・ヘンリーの切なげなヴォーカルが
終焉を感じさせます。
バンドは’80年に活動を停止、
’82年には解散を発表します。
しかし、この時の最後のラインナップで
まさかの再結成を果たします。
・Long Road Out of Eden(2007/8th/国内CD)
好き度★★★★☆
1994年に再結成、新曲4曲+ライブで構成された
『Hell Freezes Over』を経て、
全曲新曲のフル・アルバムとしては28年ぶりの作品で
世界的な話題となった。
しかも2枚組というボリュームの力作。
前作も本作も世界中で売れまくり、
いかに多くの人がイーグルスの再結成を
待ち望んでいたかを証明する事にもなりました。
契約問題のこじれからドン・フェルダーがクビとなり、
4人組となったのは惜しまれますが、
さすがの内容です。
安心して聴いていられる職人芸のような
曲がならぶなか、disc2-①
「Long Road Out Of Eden(エデンからの道、遥か)」
のような大作にも挑む。
外部の作曲家の作品も多く取り上げていますが、
なかでもdisc2-⑥「I Love To Watch A Woman Dance
(追憶のダンス)」でのカントリー風味のある
哀愁漂うグレン・フライの歌が素晴らしい。
2016年、惜しくも故人となってしまった事実が
より一層さびしさを感じさせます。
グレン・フライの死去後、ドン・ヘンリーは
イーグルス解散を発表。
しかしその翌年にはゲスト・ミュージシャンを迎えて
ライブ活動を再開。
しかしスタジオ・アルバムは本作以降、
リリースされていません。
ライヴ・アルバム
・Eagles Live(1980/国内LP)
好き度★★★★☆
イーグルス初のライヴ・アルバムにして最終作
(再結成除く)。
初期から後期まで、
バンドのキャリアを辿るような選曲はまさに
ベスト・オブ・イーグルス。
さらにはアルバム未収録曲や
ジョー・ウォルシュのソロからも取り上げるなど
多岐にわたります。
これまた、くっきりと分離したサウンドで
職人芸的なメンバーたちのプレイが堪能出来ますが、
解散直前の音源のせいか、
ややテンションは低めに感じます。
意外にもライヴ・アルバムというのは本作と、
新曲4曲を含めた再結成第一弾
『Hell Freezes Over』しかないので、
貴重な作品ではありますね!
さあ、イーグルたちの今後はいかに?
ベスト・アルバム
・Their Greatest Hits 1971-1975(1976/国内LP)
文字通り1971-1975年、つまり
『イーグルス・ファースト』から『呪われた夜』までの
アルバムから選曲されていて、
アルバム未収録曲などは無く、
全部持っているなら買う必要はないのですが・・・
このベストを買った当時、
まだ1stは持ってなかったかも・・・?
しかしLPのジャケット、鳥の頭骸骨?の部分が
浮き出た立体的仕様になっていたり、
コレクターとしては眺める楽しみもある。
なんでも、本作が必要アメリカレコード協会で認定された、
一番売れたアルバムなんだそうです!
以上です!
次回ブログではメンバー関連作について書きます!
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!
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