ENIGMA(エニグマ)GERMANY
どもー!
夏~秋の買い物とか言ってて、
もう冬になっちゃいました!
季節の移ろいは早いなぁ~
さて、エニグマと言えば、
一般的にはダンス・ミュージックとして知られている。
バリバリの’70年代ロック好きの私の
コレクションの中では異色中の異色。
そんな私がエニグマに手を出したのには
もちろん理由があります。
エニグマは、ダンスビートに民族音楽や
クラシックの要素をミックスし、
既存の音源をサンプリングして自らの曲に取り込むなど
それまでになかったスタイルで一世を風靡。
ダンス・ミュージックとして以上に、
「ヒーリング・ミュージック」のパイオニアとして
広く認知されている。
後のディープ・フォレストやアディエマスらの
先輩的な存在としても語られる事が多い。
そういった音楽性のせいか、
お店によってはプログレのコーナーに
陳列されている事もあり、
前から気になっていたのです。
他にも、デビュー・シングル「サッドネス・パート1」や
2ndアルバムからの「Return To Innocence」は
元々知っていて好きだった事もあり、
手元に持っていたいな、と思ったわけです。
デビューは1990年。
当時はどこのどんな人によるプロジェクトなのか
一切明かされない、謎のグループだった。
後にMichael Cretu(マイケル・クレトゥ)とその妻、
Sandra Cretu(サンドラ・クレトゥ)を中心とした
プロジェクトである事が明かされる。
アルバムの制作には多数のゲスト・ミュージシャンが
招かれている。
マイケル・クレトゥは’70年代後半から
主にキーボード奏者としてセッション活動を行っていた
ミュージシャン/プロデューサー。
サンドラ・クレトゥは、かつてSandra Ann Lauer
(サンドラ・アン・ラウアー)の名で、
アラベスクのメンバーとして活動していた人物。
アラベスクとは、ドイツで結成された
女性3人組コーラスグループで、
ディスコ・ミュージック、ユーロ・ポップのグループ
として世界中、特にアジア圏で絶大な人気を誇った。
ある一定の世代以上なら、一度くらいは
「ハロー・ミスター・モンキー」のサビを
聴いた事があるのでは?
そこからエニグマとは、
随分とまた振れ幅の大きな転身ですなぁ。
余談ですが、私、アラベスクの’79年のシングル
「ペパーミント・ジャック」のレコードを
持っています!
当時小学4年生。
日本のTVにもよく出演していたようなので、
それで聴いて気にいったのでしょう。
脱線しましたが、アルバム紹介行きますか!
・MCMXC a.D.(1990/1st/国内CD)
好き度★★★☆☆
タイトルは何て読むんだろうね?
インストゥルメンタルながら大ヒットシングルとなった
「サッドネス・パート1」を収録。
この曲は当時あちこちでかかりまくっていたので
さすがに私も知っていた。
グレゴリオ聖歌のサンプリングと、
まるで尺八のようなシンセサイザーの音色が
あまりにも印象的で一世を風靡した。
他の曲も、曲調としては壮大かつダーク、
深遠さを感じさせるものが多く、
なるほど確かにプログレ好きも気に入りそうだが
それと無機質なダンスビートとの融合は
やはり独特な世界だ。
・The Cross of Changes(1993/2nd/国内CD)
好き度★★★★☆
大ヒットシングル「Return To Innocence」収録。
私はこの曲が大好きで、それも購入のきっかけだが、
リリース当時は誰の曲か知らず、
エニグマの曲と知ったのはかなり後の事。
なんでも1996年夏季オリンピック・アトランタ大会の
テーマソングだったらしい。
どうりでよく流れていたわけだ。
またちょっと脱線させてもらいますが、
この曲、女性メインボーカル以外に、
男性の「アイアイア~イ」というボーカルが入っている。
順番的にはこっちが先に出てくるから
インパクトは相当なものだが、
この声、私はかなり長い間ピーター・ガブリエルに
よるものだと思ってました!
声が似てるし、いかにもやりそうだと思わない??
実際はこの声、台湾の先住民族、アミ族の歌手、
Difang(郭英男)によるものだが、
ゲスト参加ではなくこれもサンプリング。
このサンプリング使用について、Difangから
無断使用だと訴えられてしまったという逸話がある。
エニグマ側はパブリックドメイン、つまり
公的創作物だと思っていたらしいが…
後に和解。良かったね(笑)
ちなみにこの曲のドラム・サウンドも、
レッド・ツエッペリンの「When the Levee Breaks」の
ドラムをサンプリングしたものと
何かで読んだ気がするなぁ。
他には、意外に’70年代ロック的な曲が多い。
9分近い大作の④「I Love You… I’ll Kill You」で
聴かれるハーモニカはブラック・サバスの「The Wizard」、
合いの手のように入る男性ヴォーカルはまたまた
ツェッペリンの「The Battle of Evermore」への
オマージュだろうか…などと思いを巡らせるのも楽しい。
(だって、Bring it backって言ってない?(笑))
静寂から突如として激しいリズムをバックに
弾きまくりのギターソロが繰り広げられるのも
何だかロック的。
⑧「Out From The Deep」も、生のドラムだったら
まんま’70年代ロックじゃん?
ワウ効かせまくりのギターソロ大フィーチャー!
という訳で、ロック好きでも楽しめる
ヒーリング/ダンスミュージックなのでした。
エニグマは現在も存続、
最新アルバムは2016年に出ているとの事です。
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!
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