no.149

KINGDOM COME(キングダム・カム)U.S.A./GERMANY

毎度ありがとうございます~

キングダム・カムというと、’70年代イギリスに
アーサー・ブラウンによって結成されたバンドがありますが
こちらは’88年アメリカでデビューしたHR/HMバンド。

こういうのこそ、この”家にあるCD、LP全部聴く”
という企画の醍醐味(??)。
こんな事でもないと、多分一生聴かないまま
自分の命が尽きるでしょう。

私が19歳の時、新譜で買いました。
私のコレクションの中では”若気の至り”系と
言えるかもしれませんね。

キングダム・カムは’87年、ドイツ出身で
Stone Fury(ストーン・フューリー)というバンドで
すでに実績のあるヴォーカリスト、
Lenny Wolf(レニー・ウルフ)を中心に結成。
他のメンバーは
・Danny Stag(ダニー・スタッグ)g
・Rick Steier(リック・スタイアー)g
・Johnny B. Frank(ジョニー・B・フランク)b
・James Kottak(ジェイムス・コタック)ds
という5人組。

デビュー前に、「ゲット・イット・オン」の音源が
外部に漏れてしまい、ラジオでかけられてしまった事が
きっかけで大きな話題となり、
1stアルバムは全米12位と大ヒットした。

同時期、私の周囲の友人たちは
ガンズ&ローゼスに夢中でしたが、
私はこちらの方にビビッと来て
レコードまで買ってしまいました。
それがこちら!

・Kingdom Come(1988/1st/国内LP)

好き度★★★☆☆

何故そんなに話題になったかと言うと、
楽曲やレニー・ウルフの歌唱が、あまりにも
レッド・ツェッペリンに似ていたから。

その、音源が流出したというデビュー・シングル
B①「Get It On」は、まんま「カシミール」(笑)

他にも、A③「What Love Can Be」は
「貴方を愛しつづけて」あたりをイメージ
しているのだろうし、
アコギやマンドリンを使用した
B④「Loving You」なんて曲もある。

しかしこの「Loving You」、
なかなかの名曲だと思うんですよね~。
曲想は恐らく「限りなき戦い」や「カリフォルニア」
あたりから得てるんじゃないかと思われますが、
曲をパクるんじゃなく、
スタイルや雰囲気をうまく再現したところに
特徴があり、深みのある歌のメロディーが染みる!

アルバム全体がツェッペリンぽいかというと
そんなことは無く、時代なりのメタル・ソングや
R&Rっぽい曲もあり、バラエティーに富む。

NWOBHMからL.A.メタルへの大ムーブメントが落ち着き、
ジャンルとして下降線を辿り始めた頃に、
’70年代テイストを前面に押し出すというのは、
その後の原点回帰の動きを見ても
早い方だったのでは?と思うのですが、
あまりにも”ツェッペリンのクローン”
というイメージが先行してしまい、
かなり厳しく批判されたりもしたらしい。

翌’89年に2nd『In Your Face』をリリースしたのち、
解散した・・・
というところまでは知っていたんですが、
’91年から、レニー・ウルフのソロ・プロジェクト
としての趣を強くしてキングダム・カム名義での
活動を再開、2016年まで継続し多数のアルバムも発表。
かつてのイメージを払拭するような
独自の活動を続けていたようです。

2018年にはデビュー30周年を記念し、
オリジナル・メンバーでのツアーが発表されたが
ウルフは音楽からの引退を表明、
現在はアメリカ人ヴォーカリストを迎え、
創設者がいない状態で活動しているそうです。

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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おざきゆうすけン家の棚no.149 KINGDOM COME

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