まえがき

最近、筆が遅いです。
理由は、ノルディックスキー世界選手権やってるから。
W杯と違い、10日間ほどの開催期間中に
ジャンプだけで7競技もあるので見るのが忙しくて・・・
ホントは複合やクロスカントリーも見たいけど
それこそ時間がいくらあっても足りないのでガマン。
なのにまたCDいっぱい買って自分の首を締めるという(笑)
https://twitter.com/abc_tomonokai/status/1628759121297313792

次のアイアン・メイデンも全部書いてから
アップしようと思ってたけど進まないので
とりあえず書いたところまででアップして、
2回に分ける事にします!

このあとWBCもあるしセンバツ高校野球もあるし・・・
わはは。

では、本題!

 

no.125

IRON MAIDEN(アイアン・メイデン)U.K.

こんにちは!
いよいよアイアン・メイデンの登場です!

アイアン・メイデン・・・
恐らくは世界一有名なヘヴィメタル・バンド
(個人の感想です)。
’80年代初期に世界を席巻した、
New Wave Of British Heavy Metal(NWOBHM)の代表格。

自分としても、中学~高校生だった
’80年代初期~中期にリアルタイムで聴いていました。
私は’80年代も後期になるとより古いロックを
掘り下げる方に行ってしまったので、
リアルタイムで音楽を聴いていたのって
正味5年くらいしかなかったと思います。
そんな数少ないリアルの思い出もあるアイアン・メイデン。

でも実は、当時は同じメタルのもう一方の雄、
ジューダス・プリーストの方がどっちかと言えば
好きでした。
アイアン・メイデンは後からじわじわとその良さが
大きくなっていった感じです。

アルバム・デビューは1980年ですが、
結成は1975年まで遡る。
創始者はベーシスト、スティーヴ・ハリス。
しばらくはメンバー・チェンジが激しかったようですが
’70年代終盤には落ち着き、デビュー時のメンバーは

・Paul Di’Anno(ポール・ディアノ)vo
・Dave Murray(デイヴ・マーレイ)g
・Dennis Stratton(デニス・ストラットン)g,vo
・Steve Harris(スティーヴ・ハリス)b,vo
・Clive Burr(クライヴ・バー)ds
の5人。

サウンドの核となるのは、スティーヴ・ハリスのベース。
指弾きによるアタックの強い、バキバキとした
ベース・サウンドでバンドを引っ張る。
とかくベースが地味になりがちなメタルにおいて、
このスタイルは他と一線を画す。

もう一つの売りは、常に2人、或いは3人の
ギタリストを擁してのコンビネーション。
メタルはギターがスター・プレイヤーになりやすいが、
アイアン・メイデンの場合はそうではない。
かと言って目立たないという訳ではなく、
フォア・ザ・チームなスタンスが好感が持てる。
簡潔にカッコ良くキマるギターソロ、
そして2人のハーモニーを活かしたツイン・リードは
バンドに無くてはならないものとなりました。

では所有アルバムを紹介して行きましょう!

オリジナル・アルバム

・Iron Maiden(1980/1st/国内CD)

好き度★★★★
邦題は『鋼鉄の処女』。
この記念すべきデビュー・アルバムの1曲目、
「Prowler」から、すでにアイアン・メイデンの
魅力が凝縮されています。

4分にも満たない短い曲だが、
急激な場面転換からまるで別の曲が始まったような
展開を見せ、また元の曲調に戻る。

この組曲のような展開はブラック・サバスあたりが
得意としていたし、また
プログレッシブ・ロックでは常套手段でした。

ほぼ全ての曲で作曲に関わるリーダーでベーシスト、
スティーヴ・ハリスはイエスやジェネシス等の
プログレ好きを公言もしているし、
そういった先達をお手本にしたであろう事は
想像できるし、いずれにせよその後の自分達の
基本的スタイルがハッキリしている事が
よく感じ取れる1曲です。

また、初期においては初代ヴォーカリスト、
ポール・ディアノの歌唱スタイルや
ルックスからも分かるように、
かなりパンキッシュな雰囲気もまとっていた。

後追いで歴史を知った身としては、
パンクとメタルなんて水と油のような関係と思っていたが
その当時を生きたものにとっては、
その境界線なんて意外と曖昧なものだったのかも知れません。

その他、後々までライブのレパートリーに
残った、メイデン・マスターピースとも言える曲も多数。
名盤です!

また、ジャケットのイラストには全てのアルバムに登場する
キャラクター、エディが描かれています。
このあたりのイメージ戦略も上手いですね。

・Killers(1981/2nd/国内CD)

好き度★★★★
ギタリストの一人、デニス・ストラットンが脱退、
Adrian Smith(エイドリアン・スミス)が加入。
’90年に一度脱退するまで、デイヴ・マーレイと
鉄壁のツイン・リードを構成します。

相変わらずパンキッシュな雰囲気をまといつつ、
本作からマーティン・バーチがプロデュースを担当、
ぐっと音がヘヴィーになった。

攻撃的な曲が並ぶ中異彩を放つのが
⑧「Prodigal Son(悪魔の魔法)」。
アコースティック・ギターの響が美しい、
プログレッシブ・メタル・バラードとでも言えそうな
私のお気に入りです。

・The Number Of The Beast(1982/3rd/国内LP)

好き度★★★★★
邦題は『魔力の刻印』。
ヴォーカリスト、ポール・ディアノが脱退、
新たに元サムソンのBruce Dickinson
(ブルース・ディッキンソン)が迎えられての3作目。

ディアノとは全く異なるヴォーカル・スタイルの
ディッキンソンの加入によって、
これまでよりもさらにドラマティックな
表現が可能になりました。

タイトル・チューンの⑤「The Number Of The Beast」での
メジャー・コードを使いながらも、
ただ明るいだけではない、不思議な浮遊感、
飛翔感のある曲調はメイデンのお得意となる。
③「Prisoner」のサビも同様。

そして何と言っても、最後を飾る
⑨「Hallowed Be Thy Name(審判の日)」です!
これまでにも取り組んできた、
組曲のような構成を持つ、
ドラマティック・メタルが一つの完成形を見た、
と言ってもいい大傑作。
否が応でも聴く者の感情を揺さぶる劇的展開、
表現力豊かなヴォーカル。
まるで一本の映画を見終わったような
満足感と脱力感を残す。

これまでの多くのライブでもこの曲がラストを飾ってきた
ことからも、本人たちの自信とお気に入り具合がうかがえる。

・Piece Of Mind(1983/4th/国内CD)

好き度★★★★★
本作ではドラマーがクライヴ・バーから
Nicko McBrain(ニコ・マクブレイン)に交代。

ここまで、アルバムごとに毎回メンバー・チェンジを
行ってきたがその度にパワーアップしているように
思います。

パワフルだが多少ドタドタした感じのバーから、
テクニシャン・タイプでより多彩なプレイの
マクブレインに交代したことで、
前作で見せたドラマティックさにさらに拍車がかかり、
バンドは黄金期を迎えたと言ってもいいでしょう。

事実、本作からは4作連続で同一メンバーで制作
(ライブ盤『死霊復活』も含めると5作)されたことからも、
この時期の充実具合がうかがえます。

メインのハリスだけでなく、他のメンバーも
積極的に曲作りに参加。

①「Where Eagles Dare」での、印象的でかっこいい
リフが何種類も、次々と飛び出す展開は
後のスラッシュ・メタルに通じるものを感じます。

③「Flight Of Icarus」では、コマーシャルに走ることなく
メイデンらしさを持ったままコンパクトなサイズに収め、
シングルとしての役割も果たした。

⑤「The Trooper(明日なき戦い)」での、
シンプルだが誰もがマネしたくなるギター・リフは
かっこいいの一言、圧巻!

個人的なお気に入りは
④「Die With Your Boots On(邪悪な預言者)」。
曲を構成するパートが4~5個あるが
サビに向けて徐々にテンションを上げていき
サビで大空へ飛び出すような飛翔感!たまらない。

・Powerslave(1984/5th/国内LP)

好き度★★★★★
前作で最強の布陣が揃ったアイアン・メイデン。
まさに”ノリにノッている”とはこういう状態なのだろう、
と思わせる快作。

オープニングを飾り、シングルとしてビデオ・クリップも
制作された①「Aces High(撃墜王の孤独)」は、
メイデンとしてはかなりのスピード・ナンバーだが
マクブレインの軽快なドラムがよく活かされている。
Aメロのヴォーカルとギター・リフが全ユニゾンという、
かなり強引なアレンジも逆に鮮烈な印象を残す。
歌詞の面では、この曲のように戦い、
戦争をテーマにした曲が多い気がします。

また、大作志向の曲はもうお得意となり、
貫禄すら感じさせます。
タイトル・チューンの⑦「Powerslave」もそうだし、
13分を超える超大作である
⑧「Rime Of The Ancient Mariner(暗黒の航海)」も
ドラマティックな展開を破綻なく聴かせる。
自信に満ち溢れているような一枚です。

 

ではでは、続きは後編にて!
お付き合いいただきありがとうございました!

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おざきゆうすけン家の棚no.125 IRON MAIDEN 前編

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