no.122

IL VOLO(イル・ヴォーロ)ITALIA

前回に引き続きイタリアから、イル・ヴォーロです!

(同名の、同じくイタリアのヴォーカル・グループが
いますが、それとは無関係)

イル・ヴォーロは1974年、フォルムラ・トレのメンバーだった
・Alberto Radius(アルベルト・ラディウス)g,vo
・Gabriele Lorenzi(ガブリエーレ・ロレンツィ)key
を中心に、これまでに様々なバンドや
スタジオ・ミュージシャンとして活躍してきた
・Mario Lavezzi(マリオ・ラヴェッツィ)g,vo
・Vince Tempera(ヴィンチェ・テンペラ)key
・Bob Callero(ボブ・カレロ)b
・Gianni Dall’Aglio(ジャンニ・ダッラリオ)ds
らを加えた6人組で、いわゆる
「スーパーグループ」的存在だったらしい。
結成に至る経緯は、レーベルの主導だったようです。

2枚のアルバムをリリースしますが、
わずか2年ほどで解散してしまいます。

私が持っているのはこちら!

・Il Volo(1987/国内CD)

好き度★★★★
’74年の1st『Il Volo』と、’75年の2nd
『Essere o non essere? Essere! Essere! Essere!』を
1枚のCDに収めた、恐らく日本国内のみ発売の
コンピレーション・アルバム。

本来、私はあまりこういった2in1CDみたいなのは
購入しないのですが(2作品あるのならブツも
2つ欲しいのですよ。ジャケとかもあるしね)、
事前に知識が無かったこともあり、
買ったあとで気付きました。

①~⑧が1st、⑨~⑭が2ndと、カットされることなく
まるまる2枚分を収録。

音楽性は、フォルムラ・トレ最後のアルバム
『神秘なる館』をさらに推し進めたような内容で、
メロディーを大切にしつつ、
ツイン・ギター、ツイン・キーボードという
編成を活かした変幻自在なサウンドで
成熟したプログレッシブ・ロックを展開。
コンパクトにまとめられつつもダイナミックな演奏は
まさに世界レベル。

①「一匹の蚊の如く」での、幽玄なSEから
一気にバンドサウンドになだれ込む展開、
本当にかっこいい!

こういうカッコ良さが随所に織り込んでありますが
長大、大仰な表現は少なく、親しみやすい。

色とりどりの楽器や派手ではないがしっかりした
演奏力で飾られてはいるが聴かせたいのは
きっと牧歌的なメロディーなのでしょう。

1stはほぼヴォーカル曲で、
終始こんな感じで一気に聴いてしまいますが
転じて2ndではヴォーカル曲は1曲のみ。
突然インスト重視の作風に。

幾分、フュージョンっぽさと民族音楽のテイストが増え、
相変わらずのスタイリッシュさとカッコ良さがありますが
歌ものの少なさにより、
取っつきやすさで1stの方に軍配が上がりますかね~

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

関連回:
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