FANTASY(ファンタジー)U.K.

今回は、プログレッシブ・ロック史上で
かつてレア・アイテムとしてかなり高額が
付いていたというこのバンド。

その唯一の作品がこちらです。

・Paint a Picture(1973/1st/国内CD)

好き度★★★★
邦題『心の絵』。

幻想的で美しいジャケット(何が描かれているのか
イマイチよくわかんないけど)、
わずか1作のみで姿を消した謎めいた存在、
等々からオリジナル盤は相当な高額で
取引されていたらしい。

しかし国内盤CDの発売によっていとも簡単に
定価で手に入るようになりました。

とは言え、確か日本のプログレ専門レーベルからの
発売で、一般のCDショップで買えたかどうか・・・
ま、今はまた変わってるかも知れませんが。

メンバー構成は
・Devid Read(デヴィッド・リード)b
・Paul Lawrence(ポール・ローレンス)12st.g
・David Metcalfe(デヴィッド・メートカーフ)key
・Peter James(ピーター・ジェイムス)g
・Jon Webster(ジョン・ウェブスター)perc
の5人。
と羅列してみても誰も存じ上げません・・・

それにしてもFANTASYというバンド名も、
あまりによく使われる単語なんで
検索しにくいですね(笑)

しかし肝心の音の方はメジャー感が満載です。
(大手ポリドールからのリリースでした)

’73年という、シーンがある程度成熟した
年代の作品ということもあってか、
多くの曲プログレ・バンドがもっと早い段階で
見せていたわけのわからないパワーや、
ごった煮感は希薄で、
歌・演奏・音質ともにすでに完成されたものを感じます。

プログレといえば!みたいな長尺の大作は無く、
コンパクトな10曲が収められています。

全体的に叙情的で牧歌的な美しいメロディが
耳に優しい。
プログレっぽさはハモンドオルガンをはじめとする
キーボード類に感じられるか。

そんな中、②「Circus」は
プログレっぽい展開を見せる好作品。

と、こう書いておきながら、
私個人的にはそんなにハマらなかったんですよねー。
歌も楽器も上手いし、音もいいんですけど、
ちょっと特徴が無いっていうか。
淡泊すぎるのかなあ?

クセの強さって、自分のツボに入ると
すごく好きになったりするじゃないですか。
今回も、ちゃんと聴くといいんだけど、
あんまり曲を覚えられないタイプでしたね、
私にとっては。

しかしながら、そのクオリティの高さも考慮して
好き度★★★★☆とさせていただきました!

実はこのバンド、2ndアルバム「Beyond The Beyond」
をレコーディングしていましたが
リリースされずお蔵入りになっていたそうです。
それは後に’90年代に入ってから
陽の目を見る事になりました。

蛇足ですが、私のCDはいわゆる「盤起こし」
というやつですかな。

以上です!

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

ABC友の会公式HP
http://abc-tomonokai.com/
 
ABC友の会公式Twitter
https://twitter.com/abc_tomonokai
 

おざきゆうすけン家の棚no.86 FANTASY

投稿ナビゲーション