こんにちは!
せっかく秋になったのにグズグズ天気が続きますな。
35回目はロック・ギター界の重鎮による
こちらのプロジェクト!
BLACKMORE’S NIGHT (ブラックモアズ・ナイト) U.K.
今回はブラックモアズ・ナイト!
あの、ディープ・パープル、レインボーなどで活躍、
ハードロック系ギタリストとして一時代を築いた
リッチー・ブラックモアのバンド/ユニットです。
正直、この人がこういう音楽、バンドをやりたかった
という事にはずいぶん驚きました。
まあ、レインボー時代にベートーヴェンの曲をやったり、
クラシックが好きなんだろうなという事は知っていましたが、
何せディープ・パープル~レインボーを通じて
アコースティック・ギターを弾いているイメージが
全くありませんでした。
私はロックを聴き始めの10代前半から20代なかばくらいまでは
かなりパープルとレインボーが好きでよく聴いていましたが、
次第にあまり聴かなくなっていき、
またリアルタイムの音楽情勢を追う事にもあまり
熱心でなかったこともあり、リッチー・ブラックモアの
その後の動向も知りませんでした。
でも国内盤アルバムを何枚か買い、ライナーノーツを読むと
本人はずっとルネッサンス期のクラシックやフォーク、
民族音楽等を題材としたバンドをやりたかったんだそうです。
インタビューなどでも度々そういう発言もしていたようですが、
全く知らないでいきなり聴くとちょっとビックリしました。
同じ趣味を持つガールフレンド(当時)、
キャンディス・ナイトをヴォーカルに、デュオ形式で結成。
アルバムやライブにはその時々で様々な
サポ-トメンバーを迎えて活動。
ライブの写真を見ると中世の吟遊詩人のような衣装を
サポ-トも含めて全員が身にまとう徹底ぶり。
同じ趣味を持つ人たちと好きなことがやれて、
充実してるんだろうなあと思います。
で、実際に聴いてみた印象は、最初はあまりの変貌ぶりに
驚いてしまいましたが、これがなかなかいいのです。
私も次第にペンタングルやフェアポート・コンベンション、
スティーライ・スパンなどのアコースティック/
トラッド/フォークを好んで聴くようになっていったので、
ブラックモアズ・ナイトの音楽にもすんなり入っていけました。
キャンディス嬢の声を張らないヴォーカルも
クセがなく聴きやすいですね。
ただ、中途半端にロック色が残っていて、
もっと思いっきりフォーク/クラシックに
振り切ってしまえばいいのに、と思う事がたまにありましたが、
どうもそういう事でも無いらしい。
前述のルネッサンス期の音楽やフォークから世界の
民族音楽、はては現代のアーティストの楽曲に至るまで、
自身のロック的解釈でアコースティック・ギター中心で
演奏するのがメインらしいです(ライナーを読む限り)。
そう言われればこういうのもアリかな、と思います。
改めて、メインのお二人。
・Ritchie Blackmore (リッチー・ブラックモア)g.他
・Candice Night (キャンディス・ナイト)vo.他
お二人はその後結婚されたそうです。
息の長い活動を続け、2015年に最新作が出ています。
リッチーも現在75才!今後はどうなるのかな?
では以下、所有アルバムです!
・Shadow of the Moon (1997/1st/国内CD)
好き度★★★☆☆
あまりサポート・メンバーを使わず、打ち込みを多用した
作られた1st。
オリジナル楽曲の他、クラシック、トラッドや
現代アーティストからも題材を取り上げる。
⑦「Magical World」をはじめ、かなりいい曲が多数ある一方、
⑧「Writing on the Wall」のチャイコフスキーの
アレンジには申し訳ないけどずっこけた。
また、リッチーの独奏によるインスト曲が必ず入っていて、
⑯「Possum’s Last Dance」は素晴らしい!
ジェスロ・タルのイアン・アンダーソンがゲスト参加、
激しいフルートを披露しています。
・Under a Violet Moon(1999/2nd/国内CD)
好き度★★★★☆
本作からサポ-トメンバーを招き、生演奏が中心となった。
私が持っている4作品中、最もフォーク/トラッドに寄った作風。
もちろんそれ以外にも東ヨーロッパ、中近東の
音楽も取り入れています。
元ストローブスのジョン・フォードがベースでゲスト参加、
本作中で出色の出来の⑦「Wind in the Willows」では
ヴォーカルも聴かせています。
ジャケットの絵も悪くないですね(^^)
・Fires at Midnight (2001/3rd/国内CD)
好き度★★★★☆
ファンからの要望が多いのか、
だんだんエレキ・ギターの頻度が増してきた気がします。
その中でも
⑤「Crowning of the King」
⑧「Hanging Tree」
⑩「Mid Winter’s Night」
などいい雰囲気のアコースティック・ナンバーが多い一方で、
⑨「Storm」なんかはそのままレインボーでやっても
違和感なさそうです。
しかしジャケット写真はもう少しなんとかならなかったのか・・・
なんか、二種類あるみたい。
私の持ってるのじゃない方がいい(^^;)
・Village Lanterne (2006/5th/国内CD)
好き度★★★☆☆
①「25 Years」のハーディ・ガーディかな?
哀愁ある音色がいいですね~
フォーク/トラッド色は薄くなってきたような・・・
だいぶモダンな作風になってきています。
しかし今回まとめて順番に聴き直してみて、
おぼろげながらにブラックモアズ・ナイト節みたいなものが
わかってきた気がします。
それがどんなものかを言葉で表すのは難しいですが(^^;)
なお、ディープ・パープルの「Child In Time」、
レインボーの「Street Of Dreams」も収録されています。
違和感が無いっちゃあ無いけど、
やらなくてもいいような気もするし、
まあその辺は好みが分かれるところでしょうね。
ジャケットは好き!
ブラックモアズ・ナイトとしては2015年に最新作をリリース、
その後ブラックモア御大はレインボー再結成ライブを行い、
ライブ・アルバムもリリースされています。
今年75才ですが、いつまでも元気でプレイして欲しいです!
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!
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#Rock #blackmore’s night