こんにちは!

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THE BLACK CROWES (ザ・ブラック・クロウズ) U.S.A.

ブラック・クロウズは1990年にデビュー。
ウチの棚には最新アルバム「Croweology」以外全部あります。
同作は発表済みの曲のアコースティック・ヴァージョンを
収録した作品なので、純粋なアルバムという意味では
全部持っている、とも言えます。

私が’90~2000年代に主に活躍したバンドのアルバムを
こんなに揃えているのは異例なのです。
何せ’70年代ロックが大好きで、その年代を掘り下げる事に
一生懸命になってましたからね。

しかしブラック・クロウズはそんな趣味の私にも
何の違和感もなくスっと聴けました。しかもイイ!

基本的には、先人たちの偉大な遺産を継承し、
ハード・ロック、サザン・ロック、ブルース等、
自分たちが慣れ親しんだ音楽が現代(当時)でも
パワーのあるものであると証明した音楽性だと思うので、
私が好きじゃないはずがないです。
本人たちにそんなつもりがあるかは分かりませんが。

さて、今回の聴き返してみて思ったのは、
アルバムごとに多少の違いはあるものの、
あまり大きくは違わない、という事。
(1stだけちょっと異質かな?)

だからといって全部聴く必要が無い、なんてことはありません!
作風を変える事なく、ずーっとハイレベルな楽曲を作り、
演奏を続けているのはスゴイ事です。
自分たちのやりたいことしかやらない、そして
自分たちの音楽に絶対の自信があるからこそ
成しえるワザでしょう。

 

デビュー時のメンバーは
・Chris Robinson(クリス・ロビンソン、vo)
・Rich Robinson(リッチ・ロビンソン、g)
・Jeff Cease(ジェフ・シーズ、g)
・Johnny Colt(ジョニー・コルト、b)
・Steve Gorman(スティーヴ・ゴーマン、ds)
の5人。
平均年齢21才だったと言われています。

サウンドの核となるのはクリスとリッチのロビンソン兄弟。
クリスのハイトーンでも野太いヴォーカルは
圧倒的な存在感を放つ。
そしてリッチのイマジネーション豊かなギター。
この2人を中心に、職人気質なメンバーたちが
脇をがっちり固めます。

では所有アルバムを紹介していきます!

 

オリジナル・アルバム

・Shake Your Money Maker(1990/1st/国内CD)

好き度★★★☆☆
一般的によく、ローリング・ストーンズやフェイセスからの
影響が強いと言われていますが
そう言われればそんな気もします。

私は本作を割と後になってから聴いたせいか、
全アルバム中、唯一「若さ」を感じました。
まあ、実際に若かったんでしょうけど(笑)

しかし、本作にゲストとして参加し、キーボードを弾いた
チャック・リーベル(オールマン・ブラザーズ・バンド)が
彼らの音楽に対してメンバーの年齢が若すぎると
驚いたというエピソードがあるくらいだから、
十分レイド・バックしたサウンドでもあります。

 

・The Southern Harmony And Musical Companion
 (1992/2nd/国内CD)

好き度★★★★★
前作から格段の進歩を遂げた大傑作!
前作にもあったハード・ロックやサザン・ロック風味を
より前面に押し出し、すでにベテラン・バンドのような
風格をもまとわせています。

その風格は①「Sting Me」によく表れています。
クロウズにしてはアップテンポながら、
けっして前ノリにならず、どっしりとしたドラム。
それにべたっと張り付くように2、4拍目のウラ打ちを
執拗に繰り返すベース。
変幻自在のリズム・ギター、
ソウルフルで存在感あるヴォーカル!
バンドの特徴がよくわかります。

他にも②「Remedy」、⑧「No Speak No Slave」、
⑨「My Morning Song」等、名曲が目白押し!

因みにリードギターがMarc Ford(マーク・フォード)に交代、
またキーボードでゲスト参加した
Eddie Harsch(エディ・ハーシュ)も次作からメンバーに加わり、
結果的に本作を含めて3枚、同じメンバーで
アルバムを制作する。

 

・Amorica(1994/3rd/国内CD)

好き度★★★★
先に書いたように、アルバムごとにあまり大きな違いはなく、
まあそれは悪い言い方をすればワンパターンと
いう事も出来るんですが、そのせいか売上げは
徐々に下がっていったらしいです。

しかしそんな事は内容の良さとは関係なし!
自分たちの音楽だけをひたすら追求する3rdアルバム。
本作から6人編成となり、
2本のギターとキーボードのバランスが絶妙!

またも風格あるオープニング①「Gone」、
ギターソロがカッコイイ!

大好きなのがラストを飾る⑪「Descending」。
非常にスケールが大きく、哀愁も漂うロック・バラード。
後半の盛り上がりはラストに相応しい。
余韻を残すエンディングのピアノもまた秀逸!

 

・Three Snakes And One Charm(1996/4th/国内CD)

好き度★★★★
これまたスケールの大きな①「Under A Mountain」
で幕を開ける。アメリカの広大な大地を感じさせる
(見たことないけどね)ようで、ここまでくるともう伝統芸のよう。

ちょっと東洋的な雰囲気のある④「One Mirror Too Many」、
哀愁あるバラード⑥「Girl From Pawnshop」も好き。

本作を最後にリードギターのマーク・フォードと
ベースのジョニー・コルトが脱退。
3作続いた同一メンバー体制が崩れ、
今後ギター、ベースに関しては流動的になっていく。

 

・By Your Side (1999/5th/国内CD)

好き度★★★★
前作まではアルバムを出す度に、
本質は変わらずにシブさを増していった感がありますが、
このアルバムは非常にシンプル&ストレート!
オープニング「Go Faster」、
②「Kicking’ My Heart Around」と、序盤に連続で
シンプルでアップテンポな曲を配したのが強く
シンプルさを印象づけます。

ZEPっぽいギターのリフがカッコイイ④「HorseHead」もイイ!
なんか、前作あたりからZEPとかペイジ&プラントが
やりそうな曲がチラホラ見受けられるようになったと
感じるのは気のせい?
でもきっと好きなんでしょうね。

そう言えばブラック・クロウズはジミー・ペイジと
ツアーをした事があって、ライブ・アルバムも出しています。
曲はほとんどツェッペリン・ナンバー。
来日公演の予定もあって、私、チケット取ってたんですが
なんと、ペイジ氏の体調不良によりキャンセル・・・(T_T)

リード・ギタリストを補充せず、
このアルバムではリッチ・ロビンソンが一人で
全てのギター・パートを担当。

・Lions (2001/6th/国内CD)

好き度★★★★
本作ではリード・ギタリストを補充、
一方で前作に参加したベーシストは脱退となり、
リッチがリズム・ギターとベースを担当。

作風は再びスケールが大きくアーシーなものへと変わり、
バラエティーにも富み、
しかもパワーアップしている感があります。
あと、ちょっとピースな雰囲気が。

それは恐らくシングルにもなった、
⑧「Soul Singing」の印象が強いからでしょう。
PVもそんな感じでした。
アコースティック・サウンドでポップさも兼ね備えた
素晴らしい曲ですね。

個人的には⑪「Cosmic Friend」とか大好きです。

もはや安心、安定のクオリティのブラック・クロウズ印。
まさかこの後、活動休止してしまうとは・・・

・Warpaint(2008/7th/国内CD)

好き度★★★★
前作「Lions」発表後、ライブ・アルバム「Live」を
置き土産に活動休止に入ったクロウズ、
活動再開して7年ぶりのアルバム。
2nd以来、16年ぶりに全米チャートのトップ10入り!

何も変わる事のないクロウズ節を披露してくれていますが、
ここでもギターと、2nd以来長く行動を共にした
キーボードのエディ・ハーシュが脱退し、
メンバー交代が起きています。

私はラストの⑪「Whoa Mule」が大好きです!
アコースティックなギターサウンドと、
足踏みオルガンのようなキーボードが哀愁いっぱいの
牧歌的な曲です。
エンディングのオルガンも深い余韻を残す・・・

ですが、日本盤CDにはこの後12曲目に
ボーナストラックが収録されています。
曲が多く聴けるのは確かに嬉しいのですが、
いったん終了した曲順の後にまた曲が始まるというのは、
場合によっては雰囲気を壊す事もあり、
本作はそれに当てはまってしまっています。
ボーナストラックの入れ方も考えものですね。

・Before the Frost…(2009/8th/国内CD)

好き度★★★★
前作からさほど間を空けず、1年でリリースされた、
現時点での(セルフカバーを除けば)最新作。

なんと、本作を買えばもう一枚のアルバム
『 …Until The Freeze』がダウンロードできるという
出血大サービス!(俺、やってないけど・・・)

レコーディングにはファンが招待されたらしく、
曲が終わると拍手や歓声が入っています。

例によって安心のクロウズ節!
②「Been a Long Time (Waiting on Love)」の
ヘヴィーなギター・リフに狂喜!

また、若干のカントリー風味を加えた
アコースティック・ナンバー③「Appaloosa」、
⑦「What Is Home」、ラストの
⑪「The Last Place That Love Lives」が秀逸!
⑦は、動画を検索したところ、前述のように
観客を入れてのレコーディング風景らしいものを見られたんですが、
それを見る限り、ヴォーカルはリッチのようです。

この後、セルフカバーのアルバムをリリースして、
また活動休止に入ってしまい、
2015年には解散が発表されてしまいました。
クリス、リッチの兄弟仲の悪さはかねてから言われてましたし、
両者の間は修復不可能なほど悪化してしまったのでしょうか。

2人が手を組めばこんな素晴らしいアルバムを
作れるというのに、残念なことです。

しかしこの人たちはまだ若い。
再びブラック・クロウズとして私たちの前に
現れてくれる可能性もあるかも知れません!

実際、昨年末には再結成を発表、2020年に1stアルバム
『Shake Your Money Maker』30周年記念ツアーを行うとの
ニュースがネットで見られます。
コロナ禍でどうなるのかな・・・

新作、出ないかな!?

ライブ・アルバム

 

・Live

好き度★★★★
『Lions』発表後のツアーから収録されたライブアルバム。
既にリリースされている『Live At The Greek』は
ジミー・ペイジとの共演で、ほぼツェッペリン・ナンバーなので
純粋にクロウズの曲を収録したライブとしては初の作品。

私もこの時のツアーで来日した時は見に行きました!

バランス的にギターが大きく、よく聞こえます(笑)

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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おざきゆうすけン家の棚no.34 THE BLACK CROWES

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