どもー
暖かい日が続きますね。今日はなんだ?

AMAZING BLONDEL (アメイジング・ブロンデル)U.K.

はい、’70年代です。今回はまたマニアック寄りです。
このバンドは、端的に言えば
アコースティック・フォーク・トリオなんでしょうが、
それだけでは正しく伝わりませんね・・・
古楽器をも使用し、英国宮廷音楽のような
雰囲気を醸し出す、気品と威厳に溢れた音楽を奏でるバンド
・・・と説明すれば何となく想像できるでしょうか?

同傾向のバンドに、同じイギリスの
GRYPHON (グリフォン)がいまして
(私はそちらは10代の頃から知ってましたが)、
GRYPHONはやや庶民派?というか大衆的な面がありましたが、
AMAZING BLONDELはひたすら格調高い。
本当に国王の前で演奏とかしてるんじゃないかと思うような
雰囲気があります。

と言ってもこのバンドもその時で姿を変えていたようで、
私が知っているのはそのほんの一部。
デビューからしばらくは大体そんな感じですが、
その後急激にポップ方向に舵を切り、AORとも言える
作品を送り続けたようです。

メンバーは
・Terry Wincott(ヴォーカル、フルート、リコーダー、
ハーモニウム、キーボード、パーカッション)
・John Gladwin(ギター、ヴォーカル、ダブルベース、リュート)
・Edward Baird(6&12弦ギター、ヴォーカル、ダルシマー)

担当楽器を見てください。
およそロックではあまり使われない楽器がずらり。
私は前述のGRYPHONで免疫(?)が出来ていましたが、
全くこういったバンドに触れた事がない人は
「これがロックなのか?」と思うかもしれません。

まあロックか否かはさておき、
こういう音楽性のバンド、グループまでも内包してしまう
当時の音楽シーンの奥深さには驚かされます。
リアルタイムで体験した人は楽しかったでしょうね・・・

では所有アルバムご紹介です!
・ENGLAND(1972/4th/国内CD)

好き度★★★★
原題『ENGLAND』。邦題『大英帝国』。
メンバーと思われる3人が馬車に乗り、石畳のイギリスの街並みから、
こちらを見つめるという絵によるジャケット。
もう徹底した世界観作り。大事だなと思います。
これがハワイのビーチの写真とかだったら
入り込んで行けないでしょう。
本当に国王に奉納でもしそうな、
でもそこまでクラシック風味は強くない、
格調高いアコースティック・ソングが繰り広げられます。

実は、この一つ前のアルバム、『FANTASIA LINDUM』(’71/3rd)
も全く同傾向のアルバムで、この『ENGLAND』は
前作のスタイルを継承して作られたものなのでしょう。
何と言ってもその『FANTASIA LINDUM』が最高なんですよ!
好き度を表すと★★★★★です!
もし『ENGLAND』を聴いて気に入った方がいたら、
是非『FANTASIA LINDUM』も聴いてみる事をおススメします。
このアルバムも我が家にありますが、私の棚にはありません。
所有者は妻なので、ここには載せられないのです(^^;)
因みに妻は’70年の2nd『EVENSONG』も持ってます。
私は妻からこのAMAZING BLONDELを教えて貰ったんです(笑)

・BLONDEL(1973/5th/輸入CD)

好き度★★★☆☆
John Gladwinが抜け、2人組となったアメブロ(!)の5作目。
宮廷音楽趣味に一段落つけたのか、
エレキベース、ドラムスをフィーチャーし、
一気にポップミュージック・スタイルへと方向変換した。
また、同じアイランド・レーベルの豪華ミュージシャンが多数、
ドラムス、ベース、ヴォーカル等でゲスト参加。
Steve Winwood、Simon Kirke、Paul Rodgersらが花を添える。
⑨「Weaver’s Market」では正統派英国トラディショナルな
メロディーをPaul Rodgersが歌う。

サウンドはロック寄りになったとは言え、
AMAZING BLONDELの良さは少しも失われていない好作品です。
宮廷趣味じゃなくなっただけです。
 

本格的に音楽性を変えていくのはこの後で、
確か『INSPIRATION』というアルバムを
私か妻か、どちらかが買いましたが
とても同じバンドの作品とは思えず、
「これは売ってしまってもいいね」と
話したのを覚えています(笑)
 
では、お付き合いいただきありがとうございました!
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おざきゆうすけン家の棚no.10 AMAZING BLONDEL

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