今回から,作詞や歌詞について.
気になる人の,気になる言葉などを紹介しつつ,いくつか曲の紹介などもできたらいいと思ってます.
◆まずはやはりこの人.
ボブ・ディラン
「インスピレーションを与えてくれるのは1行目であり,そのあとは牛に乗っているようなものだ」
そこなんですよね.
俺はこの言葉をある本で読んで,
「1行目の牛」
という言葉を,勝手に作った.
1行目がスラスラっと書けたなら・・・!ああ・・・
もしも,幸運にも,「これだ!!」という1行目が書けたら,あとは曲のタイトルなどは二の次かもしれない.
そもそもロックは何でもアリだ.
曲のタイトルどころか,バンド名にしたって,サル(モンキーズ)でもトリ(バーズ)でもカブト虫(ビートルズ)でも何でもいい.
シンフォニーやオペラの曲を書くのは無理だが,自分の歌は書ける.
そして,それは自分が高ぶったり,胸がスーっとしたりするものであっていいわけだ.
1行目の,「自分にとって最高にしっくりとくるイメージ」があれば,2行目,3行目と自然と膨らんでくれるだろう,その時点で,曲の完成は見える.
だから作詞は,ごくごく自然な流れによって完成する作業なのかもしれない.
非日常の,特別の力が必要なわけではなさそうです.
◆「1行目の牛」がとてもカッチョいい,大好きな曲をひとつご紹介.
アメリカの4人組ロックバンド「Mountain」の曲から,
『Theme for an imaginary western(想像上のウェスタンのテーマ)』
→YouTubeはこちら
出だしはこんな感じです.
When the wagons leave the city
For the forest and futher on
ワゴンが町を出て,森へと駆けてゆく.そしてさらに遠くへと・・・
このあと,とてもとても美しいメロディーと極渋のサウンドに乗って,素敵な歌詞が流れてゆきます.
なんだかとりとめのない文章になってしまいましたが,でもまた詞について感じたことなどを書きたいと思ってます.
それではまた次回! Voトシミツ