no.139

JOURNEY(ジャーニー)U.S.A.

まいどー!
今回はアメリカのビッグネーム、ジャーニーです!

ジャーニーは、カンサス、スティクス、ボストンらと共に
アメリカン・プログレ・ハードの代表格として知られ、
’80年代以降はポップさを増して大ヒットを連発。
世界的な存在となった。

1973頃?元サンタナのニール・ショーン(g)、
グレッグ・ローリー(key,vo)を中心に結成。
他のメンバーもすでに実績のある手練れ揃いで、
専任ヴォーカリスト不在という事もあって
初期はややインストゥルメンタル性の強い、
プログレッシブ・ロックに影響を受けた音楽性でした。

’78年に専任ヴォーカリストとして
スティーヴ・ペリーが加入してからは、
プログレ・ハード的な部分を残しつつも
明るく親しみやすい曲調を大幅に導入。
これらが「お気に召すまま」「オープン・アームズ」
「ドント・ストップ・ビリーヴィン」といった
大ヒットに結び付き、トップ・バンドとしての
地位を確立。

日本では、「セパレイト・ウェイズ」が
野球日本代表「侍ジャパン」のTV放送時の
テーマソングに使用され(TBS)、
発表から40年を経ても親しまれています。

…とまあ、概要はこんなところでしょうか。

私の個人的なジャーニーとのつながりはですね、
歴史もネームバリューもあるバンドだから、
一応聴いておこう、くらいのものでした。

その際、知っている曲も多く、
また一部リアルタイムでもあった’80年代の
ヒットしたアルバムから聴きました。
で、感想は、「まあまあかな」って感じで、
あんまり掘り下げなくてもいいか、って
思ってたんですけど…

その後、サンタナの初期のアルバムを聴き、
そこでキーボードとヴォーカルを担当していた
グレッグ・ローリーが初期ジャーニーでも歌っていたと知り、
その頃のジャーニーを聴いてみたくなりました。

ジャーニーのヴォーカルといえば、
ロック界でも屈指の歌唱力を誇るスティーヴ・ペリー
の印象が強いですが、
グレッグの渋い、雰囲気のある声も捨てがたいのです。

そんなわけで私のジャーニー・コレクションは
6枚まで増えました。
「まあまあ」と思った’80年代のアルバムも、
今回の聴き返しでより良い印象となりました。

ではコレクション紹介です!

・Journey(1975/1st/輸入CD)

好き度★★★★
デビュー作。邦題は『宇宙への旅立ち』。
この時のメンバーは
・Neal Schon(ニール・ショーン)g
・Greg Rolie(グレッグ・ローリー)key,vo,harmonica
・George Tickner(ジョージ・ティックナー)g
・Ross Valory(ロス・ヴァロリー)b
・Aynsley Dumbar(エインズレー・ダンバー)ds
この時点ですでに最初のラインナップでは
無くなっているもよう。

バンドにはそもそも、若き天才ギタリスト、
ニール・ショーンを大々的にフィーチャーしよう
という方向性があった。

確かにこの時21歳とは思えないほど、
力強さとテクニックを備え、緩急自在なプレイは
まさに天才的。

しかし他のメンバーも手練れ揃いで、
エインズレー・ダンバーもロック界屈指の
パワーとテクニックを備えた名ドラマー、
グレッグ・ローリーもヴォーカル同様の
渋いキーボード・プレイでバンドのイメージ形成に
大きく貢献。
そのインスト性の強さで、初期は楽器同士の
バトルも得意としていたようです。

インスト曲ではややフュージョンっぽさもあるが
全体的にプログレ・ハード的な楽曲が多い良作。

ニールのギターのコードワーク、ボイシングに
ジミ・ヘンドリックスの影響が伺える。

・Look into the Future(1976/2nd/輸入CD)

好き度
★★★★
邦題は『未来への招待状』。
セカンド・ギタリスト、ジョージ・ティックナーが脱退、
4人編成となって制作された2作目。
ティックナーの名は2曲で作曲者として
クレジットされています。

ところどころ、ビートルズやジミ・ヘンドリックスへの
オマージュが散りばめられているし、
②「It’s All Too Much」はオマージュどころか
ビートルズのカヴァー。

⑦「Midnight Dreamer」のジャジーな
キーボード・ソロ~ギター・ソロへの流れがシブい!

⑧「I’m Gonna Leave You」のイントロが、
カンサスの名曲「伝承」の2番目に出てくるリフに
そっくりなのでびっくりした。
両方同じ年にリリースされたのね。

キラー・チューンに欠ける、と言えばそうかもしれないし、
それはUSアルバムチャートが物語っているとも言えるが
やはり良作だと思います。

・Next(1977/3rd/輸入CD)

好き度★★★★
前作と同じ4人で制作された3作目。
ジャケットの、ニール・ショーンの巨大な
アフロヘアが目を引く。

前2作も地味といえば地味だが、
より一層地味かも…

しかし、タイトル曲⑥「Next」は、これぞ
アメリカン・プログレ・ハードという感じの名曲。
マジでカッコいい。

ラストの⑧「Karma」はまたまたジミヘンへの
オマージュ・ソング。

・Departure(1980/6th/国内CD)

好き度★★★★
’78年の4th『Infinity』、’79年の5th『Evolution』は
私は持っておらず、聴いた事もありません。
この間に専任ヴォーカリスト、
Steve Perry(スティーヴ・ペリー)が加入、
さらにドラマーも
Steve Smith(スティーヴ・スミス)に交代、
5人編成となった。

この2枚のアルバムは初期3枚よりもじわじわと
売り上げを伸ばして、ついにこの’80年の
『Departure』で人気が爆発。
全米アルバムチャート初のtop10入りを果たす。

スティーヴ・ペリーという強力なヴォーカリストを得て、
インストゥルメンタルよりもヴォーカルに
比重を置き、ポップ性を大幅に増した。

スティーヴ・ペリーは驚異的なハイトーンでも
声が細くならず力強い。
伸びやかで迫力があり、こういうハード・ポップな
作風にぴったり。
またヴォーカル・ハーモニーも強化された。

またスティーヴ・スミスも前任者と同様、
テクニックもありつつパワフルでヘヴィな
グルーヴを持ち、リズム隊の印象はそんなに変わらない。
ただ私の好みは断然エインズレー・ダンバーですが…

ほとんど3分台のコンパクトな曲が並ぶが
②「Walks Like a Lady」や
③「Someday Soon(いつの日か…)」では
プログレ・ハード的な雰囲気が色濃く
残されています。

手練れのミュージシャンたちによる
プログレ・ハードという側面と、
広く一般にアピールするポップさのブレンドが絶妙な一枚!

・Escape(1981/7th/国内CD)

好き度★★★★
初の全米1位を獲得した大ヒット・アルバム。
前作の流れを踏襲しつつ、ニール・ショーンの
ハードなギターを短く簡潔に、分かりやすく
効果的にフィーチャーした演奏はさすが。

前作を最後に、創設依頼のメンバーだった
グレッグ・ローリーが脱退、キーボードには
新たにJonathan Cain(ジョナサン・ケイン)が迎えられた。

その歌声同様、渋いキーボード・プレイだった
グレッグに対し、ジョナサン・ケインは
煌びやかなシンセサイザーの使用が特徴的。
これも時代か・・・

ヒット・シングルとなった①「Don’t Stop Believin」、
爽やかなコーラスが印象的な②「Stone in Love」、
ハードな④「Keep on Runnin」、必殺のバラード
⑤「Still They Ride」に⑩「Open Arms」、
プログレッシブな感性が息づく⑥「Escape」と
名曲揃い。

・Frontiers(1983/8th/国内CD)

好き度★★★☆☆
本作は私的には超リアルタイム!
何と言っても光るのは現在でも野球日本代表、
侍ジャパンのテーマ曲として使用されている
①「Separate Ways」。
確かに戦いの地に赴く戦士たちを鼓舞するような勇壮な曲。
ちょっと恥ずい…と思わないでもないが、
ここまでやり切ってくれればあっぱれ!
しかし歌詞はというと、
別々の道を歩む事になった二人(男女?)が歌われている。
歌詞の内容は関係なかったのね(笑)

全体的に、煌びやかなシンセサイザー類に
メタリックなギターを散りばめた、
いかにも’80年代的なビッグなロック。
いわゆる”産業ロック”的ともいえるかな。

’80年代と共にやってきたヘヴィ・メタル・。ブームも
追い風となったでしょう、
本作もまた大ヒットを記録。
★がひとつ少ないのは単純に好みです。

バンドは’86年以降は解散・再集結を繰り返したが
2007年、フィリピン人ヴォーカリスト、
アーネル・ピネダを迎え入れ、大いに話題になりました。

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

ABC友の会公式HP
http://abc-tomonokai.com/
 
ABC友の会公式Twitter
https://twitter.com/abc_tomonokai

おざきゆうすけン家の棚no.139 JOURNEY

投稿ナビゲーション