no.202
PLASTIC PENNY(プラスティック・ペニー)U.K.
ごきげんいかが?
今回はプラスティック・ペニーをご紹介します!
プラスティック・ペニーは1960年代終わりごろに
活動したサイケ/ポップ/ビートバンド。
バンド自体はB級というか、
それほど知名度は高くないかも知れないが、
メンバーたちがいずれもその後、
華々しい活躍をした事で知られる。
デビュー時のメンバーは
・Brian Keith(ブライアン・キース)vo
・Mick Grabham(ミック・グラバム)g
・Paul Raymond(ポール・レイモンド)key,g
・Tony Murray(トニー・マレイ)b
・Nigel Olsson(ナイジェル・オルソン)ds
の5人。
リーダー格はヴォーカリスト、ブライアン・キースだった。
’67年のデビュー・シングル「Everything I Am」が
いきなり全英6位のヒットとなり、
翌’68年には1stアルバム『Two Sides Of A Penny』
をリリースするが、その後キースが脱退。
リーダー格を失ったバンドは、
残った4人で’69年、2ndアルバム『Currency』
をリリースするも、すでにバンドは分解状態だったようで、
まもなく解散する。
で、その後のメンバーの動向がなかなか凄くて、
ナイジェル・オルソンは
ユーライアヒープに短期間参加したのち、
エルトン・ジョン・バンドのドラマーを長く務めたほか、
ドラマー兼ヴォーカリストとしてソロ活動もしたし、
超売れっ子セッション・ドラマーとして大人気となった。
ギターのミック・グラバムはコチーズの結成メンバーを経て
名バンド、プロコル・ハルムに加入した。
ポール・レイモンドはチキン・シャック、
サヴォイ・ブラウンといったブリティッシュ・ブルース
のバンドを経たのち、UFOの黄金期を支え、そして
マイケル・シェンカー・グループへと渡り歩き、
HR/HMのフィールドで活躍。
ベースのトニー・マレイはトロッグスに参加。
ブライアン・キースもセッション・ヴォーカリスト、
ソングライターとして多くの仕事をこなした。
わずか2作で解散したプラスティック・ペニー。
私が持っているのはその2作目です!
・Currency(1969/2nd/輸入CD)
好き度★★★★☆
リード・ヴォーカルでリーダー格のキースに
出て行かれたため、本作では
オルソンとレイモンドがヴォーカルも担当した。
デビュー作はもっとサイケ/ビートっぽい作風
だったということだが(聴いたことないから知らないけど)、
本作ではもっとアート・ロック的なカラーが
強くなっている。
アート・ロックって言うといわゆるハード・ロックや
プログレッシブ・ロックといった言葉が生まれる前に
よく使われた言葉だが、
確かに’69年という時期を考えれば最も旬か、
むしろやや遅いくらい?
メンバーの顔ぶれを見ても、オルソン、グラバム、
レイモンドといった面々は
非常にヘヴィなサウンド、プレイを得意とする
(と私は思うのですが)プレイヤーなので、
本作のハード&ヘヴィな仕上がりも納得。
クラシックのフレーズが飛び出すインストの
キーボード・ロックの③「Currency」、
⑨「Sour Suite」、また
ベガーズ・オペラもカヴァーしていた
⑤「McArthur Park」あたりはプログレへの、
またヘヴィなソフト・ロックといった感じの
⑥「Turn to Me」、グルーヴィでポップな
⑦「Baby You’re Not to Blame」では
ハード・ロックへと繋がる萌芽を感じることが出来る。
本作リリース後ほどなくしてバンドは解散してしまうが、
もったいないな、と思わせてくれる
英国B級ワールドの隠れた(でもないか)名盤と
言っていい1枚だと思います!
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!
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