no.213
RAINBOW(レインボー)U.K.
どうもです!
ごきげんいかが?
今回はレインボーです!
レインボーは、ディープ・パープルのギタリストとして
すでに名声を得ていたリッチー・ブラックモアが
パープル脱退後にアメリカのバンド、
エルフと合流するかたちで結成された
ハード・ロック・バンド。
もうパープルに嫌気がさしていたブラックモアが、
周到に準備していたとされる。
ブルースベースのハード・ロックに、
クラシック音楽の要素と中世ヨーロッパの世界観をプラス。
その独特の音楽性で後進に影響を与えた。
しかしアメリカではそのスタイルが受け入れられず、
ブラックモアが望んだような成功は得られなかった。
アメリカでの成功を求めて、作を重ねる度に
音楽性はポップなものになっていく。
また、非常にメンバー・チェンジが激しい事でも有名で、
そのほとんどがブラックモアが技量不足と判断した
メンバーを交代させたからとされる。
おかげでブラックモアには”冷酷な独裁者”
みたいなイメージが付いてしまった
(実際そうなのかも知れないが)。
しかしあくまでもいい作品を作るための判断であり、
人間的にはみんないい奴だったと
本人は言ったとか言わないとか。
私は、何となく買いそびれている1st以外は
全て持っています(再結成後は除く)。
まあ、私のコレクション中では
2nd『Rising(虹を翔ける覇者)』以外は
決してヘビーローテーションではありません。
しかし私とレインボーのお付き合いは非常に古い。
最初に買ったのは1982年の
『Straight Between The Eyes(闇からの一撃)』で、
ほぼリアルタイム、中学1年の時だった。
小学5年の時にビートルズでロックにハマり、
一通りビートルズを聴き終えた私は
どうやらハード・ロックが好きなようだと自覚し、
近所のレコード屋さんに通うようになった。
さほど大きくない店だったが、
ワイシャツにネクタイを締めた社員さんらしき
店員さんが常時3人くらいいて、
そのうちの1人がロックに精通しており、
その方が親切にいろいろオススメして下さった。
そのうちの一枚が上記の『Straight~』だったのである。
そこから遡るように作品をたどっていった。
だから、後期の作品は当時の主流メディアだった
LPで持っていて、完全後追いの初期の作品は
CDで持っているのです。
今でもその店員さんのお名前を覚えている。
あなたおかげで私は立派な(?)ROCKバカになりました。
ありがとうございます!
…思い出話はこの辺にして、結成時のメンバーを。
・Ritchie Blackmore(リッチー・ブラックモア)g
・Ronnie James Dio(ロニー・ジェイムス・ディオ)vo
・Craig Gruber(クレイグ・グルーバー)b
・Mickey Lee Soule(ミッキー・リー・ソウル)key
・Gary Driscoll(ゲイリー・ドリスコール)ds
ブラックモア以外の4人はアメリカのバンド、
エルフのメンバーだった。
エルフはパープルの前座を務めたことがあり、
その際にブラックモアがロニー・ジェイムス・ディオの
ヴォーカルを気にいった事がきっかけだったらしい。
このメンバーでバンド名をタイトルとした1st
『Ritchie Blackmore’s Rainbow(銀嶺の覇者)』を発表。
私は持ってないけど、妻が持っているので聴ける。
ちょっと地味だがブラックモアが好きだという
ジミヘンの「リトル・ウィング」によく似た
曲があったりして楽しめる。
しかし前述のとおり、より良い作品作りのため
ディオ以外の3人は解雇となってしまう。
ではでは、所有アルバム紹介と行きましょう!
オリジナル・アルバム
・Rising(1976/2nd/国内CD)
好き度★★★★★
邦題は『虹を翔る覇者』。
この時点でのバンド名はBlackmore’s Rainbow名義。
レインボーの最高傑作にして、
様式美ハード・ロックの金字塔!
…というのがおおむね世間的な評価だが
私としても本作が断トツで大好きだ。
新ドラマーにジェフ・ベック・グル-プ等で実績のある
Cozy Powell(コージー・パウエル)を迎え、
この後しばらくブラックモア、ディオ、パウエル
の3人がバンドの中心となる。
この時期を「三頭政治」時代などといったりする。
さらにベースに
Jimmy Bain(ジミー・ベイン)、
キーボードは
Tony Carey(トニー・カレイ)という布陣。
オリジナルのアナログではA面に短い曲を4曲集め、
B面に大曲2曲という構成。
①「Tarot Woman」の、深淵なるキーボードのイントロから
ギターのリフがフェードインしてくるところからして、
もうワクワクさせられる。
その後のキャッチーな3曲と合わせた流れもいい。
そして何と言っても⑤「Stargazer」、
⑥「A Light in the Black」の、
共に8分越えの大曲の存在感がスゴイ。
どこか遠くの異世界を思わせるような大スケールの
⑤でグッとレインボーの世界に引き込まれる。
一部、ZEPの「カシミール」に似たフレーズも…
そして私個人的に超イチオシの⑥!
もうカッコ良すぎて聴き終わった後は
いつもボーっとしてしまう。
前曲の幻想的な雰囲気を打ち破るような
早いテンポ、攻撃的なギターのリフ。
圧倒的歌唱力のディオのヴォーカル。
そして曲全体の半分ほどを占めると思われる、
キーボードとギターの長大なソロがあるが、
それぞれの終わりにクラシカルなキメのフレーズが来る。
そのカッコよさがハンパじゃない。
さらにその長いソロの間、
パウエルは延々とツイン・バス・ドラムの
連打でリズムを刻んでいるのがまた凄まじい存在感!
ベインのベースを伴って、まるで
全てをなぎ倒して突き進む重戦車の如し。
速さで言えば大して速いプレイでは無いが、
そういう事じゃないんですよね~。
深みのある音色と相まって、
パウエルにしか出来ない名演と思う。
・Long Live Rock ‘n’ Roll(1978/3dr/国内CD)
好き度★★★★☆
前作のあと、初のライブ・アルバムとなる
『On Stage』を挟んでリリースされた
スタジオ録音3作目。邦題は『バビロンの城門』。
ここからバンド名はRainbowとなる。
キーボードはDavid Stone(デヴィッド・ストーン)、
ベースはBob Daisley(ボブ・デイズリー)に交代。
おおむね前作の流れを汲んだ作風ではあるが、
前作の「Stargazer」「A Light in the Black」
のような大曲は無く、
コンパクトにまとめられた曲が並ぶ。
これはアメリカのマーケットを意識しての
事と言われている。
最も尺が長いのはラスト⑧「Rainbow Eyes」だが
これはストリングスをフィーチャーした
スローなバラードで大曲という感じじゃない。
⑧に次ぐ長さの④「Gates of Babylon(バビロンの城門)」が
最もそれらしい曲で、中近東風の音階を使った
スケールの大きな曲。
さらに⑤「Kill the King」は前作の
「A Light in the Black」の短縮版みたいな曲で、
パウエルのドラミングはまんま「A Light~」と
同じプレイが一部で出てくる。
ライブでは重要なレパートリーとなった。
前作よりさらなるアメリカでの成功を目指したが、
全米アルバムチャート48位→89位と
かえって順位を悪くしてしまった。
これを受けてブラックモアは、よりポップでシンプルな
ハード・ロックへの転換を決めるが、
これに納得できないディオはバンドを去る。
これにより「三頭政治」時代は終わった。
・Down to Earth(1979/4th/国内LP)
好き度★★☆☆☆
新ヴォーカリストに
Graham Bonnet(グラハム・ボネット)を迎え、
さらにキーボードは
Don Airey(ドン・エイリー)、
ベースにはパープル時代の仲間、
Roger Glover(ロジャー・グローヴァー)が参加。
グローヴァーは当初、作曲とアルバムのプロデュース
のみ参加予定だったが、ブラックモアの
強い要請によりメンバー入りした。
さて、大幅にポップ&シンプルに舵を切った本作だが、
う~ん…単刀直入に言ってしまうと
「好きじゃない」です。
急激な曲調の変化ももちろんあるが、
もう一つ大きな要因が。それは…
ご本人には大変申し訳ないが、
私、グラハム・ボネットのヴォーカルが
得意じゃないんですよ。
勝手な想像だけど、この人、
多分ハード・ロックなんて好きじゃないでしょ。
短髪オールバックにサングラス、
アロハシャツや白スーツといった見た目も浮いてるし。
でも本作のみでレインボーを去った後も、
マイケル・シェンカー・グループに参加したり、
イングヴェイ・マルムスティーンと組んだアルカトラズ、
クリス・インペリテリを擁したインペリテリなど
バカテク系ギタリストを据えたHR/HMバンドを
主導したりしていた。
なんでハード・ロックやりたがるんだろう?
そういえばそのボネット入りの
マイケル・シェンカー・グループのアルバムも買ったが、
それもすごく好きじゃなかった。
好きじゃなさ過ぎて売ってしまった。
だからこのブログにも書いていない。
本作も、曲単体で見ればそんなに悪くないのもあるが、
とにかく全編がボネット色で染まっているので…
ポップ化の象徴のようなA①「All Night Long」や
B①「Since You Been Gone」も悪くはないが
何もレインボーがやらなくっても…
と思ってしまう。
しかしそれも、時を重ねて年代順に聴ける
今だからこそ思うこと。
本作を買った恐らく中学生のときはそれなりに聴いていた。
しかしもっと色んなアーティストの作品を
聴くようになると自然と本作は聴かなくなっていった。
今回、このブログのために多分数十年ぶりに
聴いた感想がコレです。
ホントすいません!
・Difficult to Cure(1981/5th/国内LP)
好き度★★★★☆
邦題は『アイ・サレンダー』。
本作制作中にバンドを去ったボネットに替わり、
ヴォーカリストに
Joe Lynn Turner(ジョー・リン・ターナー)を迎え、
ドラマーも
Bobby Rondinelli(ボビー・ロンディネリ)に交代。
パウエルは早くから脱退の意を表していたとされる。
前作で見せたポップ&シンプル化はいっそう加速したが
新ヴォーカリストのジョー・リン・ターナーの歌は
実によくバンドに合っている。
一方でA②「Spotlight Kid」のような長いソロのある
スピード・ナンバーもあり、それが
ポップな曲と並んでいてもしっかり馴染んでいて、
“ポップで分かりやすいレインボー・サウンド”が
確立されたような感がある。
同曲で聴かれるヨーロッパの民族音楽のような
ギターのフレーズや、
キーボード・ソロの音色・音響が素晴らしい!
A⑤「Vielleicht Das Nachste Mal
(メイビー・ネクスト・タイム)」や
B④「Difficult To Cure(治療不可)」といった
インスト・ナンバーではいかにも
リッチー・ブラックモアといったギターも堪能できる。
B④はベートーヴェンの『第九』をアレンジしたもの。
・Straight Between the Eyes(1982/6th/国内CD)
好き度★★★★☆
邦題は『闇からの一撃』。
キーボードは
David Rosenthal(デイブ・ローゼンサル)に交代。
ほぼ前作の雰囲気を踏襲した作風だが、
HR/HMブームの時期でもあり1st以来となる
全米アルバムチャート30位を記録。
オープニングの①「Death Alley Driver」は
前作の「Spotlight Kid」を思わせるスピード・ナンバー。
ギター・ソロで聴ける印象的なフレーズは
多分バッハの「トッカータとフーガ」から
拝借したものだと思うが、コレ、弾いてみると
ものすごく弾きづらい。
リッチーの得意そうなフレーズって、
私には弾きづらいものが多くて、
人によって得意なものって違うんだなあと
痛感した事を思い出しました。
ラストのB④「Eyes of Fire」は毛色が違って、
初期の雰囲気を漂わせた6分半を超える大作。
・Bent Out of Shape(1983/7th/国内LP)
好き度★★★☆☆
邦題は『ストリート・オブ・ドリームス』。
ドラマーがChuck Burgi(チャック・バーギ)に交代。
ホントにアルバムごとに全部メンバーが違うのね。
すっかりお馴染みとなったスタイルで
全米34位と売上も好調だった。
プロデュースは4th『Down to Earth』以来
ずっとグローヴァーが務めている。
本作だけは割と近年買ったもので、
中古レコード店でおそらく
1枚¥100コーナーとかで見つけて、
“まあ持ってないから買っとくか”的な感じで入手したと思う。
シングル・カットされて当時よくかかっていた曲を除いては
ほとんど聴きおぼえが無かったが、
今回通しで聴いてみたら、
一部の曲がなんかフォリナーみたい…と思った。
だからどう、とかではなくただの感想です。
普通にイイですよ。
余談ですが私、’82年と’84年の来日公演を見ています。
中1と中3の時かな。
それ以来リッチーは生で見ていない。
見といて良かった~
’84年にはディープ・パープル再結成のため、
レインボーは活動を停止。
’95年に再始動しアルバムを発表。
ブラックモアは’97年、
女性ヴォーカリスト、キャンディス・ナイトと
クラシカル/トラディショナル・フォーク・ユニットの
ブラックモアズ・ナイトを始動させる。
まさかこの人がこういう方向に行くとは
思わなかったが、
ブラックモアズ・ナイトのアルバムは
なかなかの良作揃いです。
オリジナル・アルバムは以上です!
ライブ・アルバム
・On Stage(1977/国内CD)
好き度★★★★☆
レインボー初のライブ・アルバム。
2nd『虹を翔る覇者』リリース後、
同じメンバーでの来日公演から
多くの音源が収録されていて、さらに一部は
ドイツ公演から音源が取られた。
“一番いい時期”のメンバーによる演奏なだけあって
名演と言える内容だ。
収録曲は1stからの選曲が主で、
2ndからは1曲、さらに当時まだリリース前だった
3rdから新曲として1曲が選ばれた。
さらに④「Mistreated」は
第3期ディープ・パープルの曲。
オープニングのSEに続く①「Kill the King」の
ハイテンションな演奏が最高にスリリング。
あとは意外にまったりとした選曲で、
しかもライブならではのインプロビゼーションにより
長く引き伸ばされた演奏が多いので
旧アナログLP2枚組で曲数は6曲。
しかし演奏も音質もいいので
ファンならじっくりと堪能出来ると思う。
特にブラックモアのギター・サウンドは素晴らしい。
以上、レインボーでした!
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!
ABC友の会公式HP
https://abc-tomonokai.com/
ABC友の会公式Twitter
https://twitter.com/abc_tomonokai
