no.126

JACKSON BROWNE(ジャクソン・ブラウン)U.S.A.

ども!
前回のブリティッシュ・ヘヴィメタルから
一気にアメリカのウエストコーストへシフト!

ウエストコースト・ロック、シンガーソングライターの
重鎮とも言えるジャクソン・ブラウン。

生来のバンド好きの私はシンガーソングライター系の
アルバムはあまり多く持ってはいませんが、
イーグルスあたりを聴いていると
関係の深い人物として必ず出て来る名前なので
何枚か買ってみました。

1948年の生まれ。
ニッティ・グリッティ・ダート・バンドを経て、
他のアーティストへの楽曲提供をしながら
1972年にソロ・デビュー。
イーグルスの初期のヒット曲「テイク・イット・イージー」
をグレン・フライと共同制作した人物として知られる。

イーグルスあたりのウエストコースト・サウンドが
好きな人なら十中八九気に入るだろうと
思われる曲調ですが、もう少し私なりの感想を加えると、
その見た目から想像できる通り、
触れると壊れてしまいそうな繊細な感性で彩られている。
悩める若者の心情を歌ったものが多く、
曲調も自然とそうなっていったのかも知れませんね。

その一方でサウンドはと言えば、
(私は初期しか聴いてませんが)バンド形式の
力強いものが多く、
アコースティックギターで弾き語り、
みたいなものは意外に少ないですね。

では、所有アルバムを紹介していきましょう!

・Saturate Before Using(1972/1st/国内CD)

好き度★★★★
邦題は『ジャクソン・ブラウン・ファースト』。
前述したように繊細そうな感性ながら
力強く荒削りなバンド・サウンドという
バランスが面白い。

詳細は分かりませんがCDの簡略化されたクレジットを
見る限り、ドラムはラス・カンケル、
ベースはリー・スカラーといった凄腕の
スタジオ・ミュージシャンが担当。
この二人、ウエストコースト周辺のみならず
一流アーティストのレコーディングに
あちこちで参加している超売れっ子。
脇をしっかり固めています。

④「ドクター・マイ・アイズ」がシングルとしてヒット。
この曲を含め①「ジャマイカ・セイ・ユー・ウィル」~
⑥「サムシング・ファイン」まではどれも名曲だと思います。

・Late for the Sky(1974/3rd/国内CD)

好き度★★★★
曲の良さはもう保証済み!

前作であるセカンドから参加するようになった
名ギタリスト、デヴィッド・リンドレーのプレイが
存分に楽しめるアルバム、という側面もある。

ジャクソン・ブラウン本人はヴォーカル以外では
アコースティックギター、ピアノをプレイ、
というパターンが多いようですが、R&Rなナンバー、
⑤「The Road and the Sky(道と空)」では
自身のスライド・ギターによるソロも収録。
ギターの腕前もかなりのものとお見受けしました。

④「The Late Show」での、二人して車に乗り込む際の
ドアを閉める音が左右から聞こえ、
続いてエンジンをかける効果音が面白い。
このモチーフになっている車がジャケットに描かれている。

私、このジャケットを見た時、
シュールレアリスム絵画の画家、ルネ・マグリットの絵に
なんか似てるのがあったなー、と思ったんですが
ライナーノーツによるとこのジャケは
ブラウン本人の発案で、なんと
“カヴァー・コンセプトはジャクソン・ブラウン、
もしマグリットが構わなければ”というクレジットが
あるそうです。
私の目もそれほど節穴でも無かったようで…(笑)

・The Pretender(1976/4th/国内LP)

好き度★★★★
時代なりか、①「The Fuse」でややタイトで
ファンキーな要素を見せ一瞬おっ?と思わせるが
続く②「Your Bright Baby Blues」では
お手本のようなウエストコースト・サウンドで
安心させてくれる。

しかし③「Linda Paloma」は南国風だし、
これまでに比べてバラエティーに広がりが
出だしたのかも。

また、ほぼバック・バンドが固定メンバーだった前作に対し、
本作では豪華で多彩なミュージシャンを起用。
特にドラマーはラス・カンケルに加え
ジェフ・ポーカロ、ジム・ゴードンという豪華さ。

ギターもお馴染みのリンドレーの他、
リトル・フィートのローウェル・ジョージが参加。
リトル・フィートからはキーボードのビル・ペインも
参加しています。

安定の楽曲の良さに加えて一流ミュージシャン達の
プレイが堪能できる一枚ですが、
やはり全体的に音がタイトになってきている気も・・・
これも時代を映しての事ですかね。

以上です!

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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おざきゆうすけン家の棚no.126 JACKSON BROWNE

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